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2024.03.22

cizucu主宰『海の距離』受賞発表 | Challenge #79

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cover image by tenki

はじめに

『海の距離』は、cizucuが主宰する、cizucuに登録するクリエイターであれば誰でも応募できるグローバルなオンラインフォトコンテスト。応募作品の中から優れた作品をキュレーションし、プラットフォームとしての新たな才能の発掘、そして、コミュニティとしての支援を目的としています。

今回のコンテストは「海と暮らしの距離」というテーマで開催されました。海辺での日々の生活、夕暮れ時の水平線、潮の香りに包まれる瞬間など、穏やかに私たちの暮らしに寄り添うたくさん作品を応募していただきました。

また本コンテストのオフィシャルキュレーターに平末健人さん、萬壽洸樹さん、うたうみさんをお迎えしました。

それでは、応募作品と受賞作品をご紹介いたします。

応募作品紹介

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Image by crossroad0201

crossroad0201
「漁師町の夕暮れ」

📷 FUJIFILM X-S10

cizucu編集部
漁師町の夕暮れ時、釣り船たちは静かに帰港し、海は穏やかにその色を変えてゆきます。一日が終わり街に集う人々の日常の営みが、静寂を描き出しています。時間がゆっくりと流れる一日の終わり。いい時間ですね。

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Image by tamu1500

tamu15000
「止まったままの追憶」

📷 NIKON D750

cizucu編集部
海辺で砂遊びに夢中になる二人の子供たちの姿。忘れがたい記憶の中に静かに息づく、かけがえのない瞬間を美しく映し出しています。あの頃の記憶を懐かしむ私だけが、年月と共に変わりゆく。変わっていく自分と止まった記憶の間に漂う、ほのかな儚さを感じます。

受賞作品

Selected by 平末健人さん

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Image by mitake

mitake
「故郷の海」

📷 FUJIFILM X-T4

平末健人さんコメント
「故郷」は故郷から離れた時にようやく懐かしいと思うもの。そんな心の距離がよく表れている写真だと思いました。光が差したような風景、荒れている海、小さな灯台も、全てのものにメッセージがあるような良い風景だなと思いました。

Selected by 萬壽洸樹さん

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Image by Ueko Ikuto

Uejo Ikuto
「人は生まれる」

萬壽洸樹さんコメント
今回応募していただいた写真の中で、唯一さを感じる写真、異彩を放つ作品でした。
写真のジャンルはいわゆる「ポートレート」で人がメイン。「海」というキーワードは一見影を潜めています。しかし、写真と共に書かれた「人は生まれる」という言葉で、海とのイメージが一気に湧き上がります。
「海」と写っている人との関係性、コンセプト、距離が見える素晴らしい一枚でした。

Selected by うたうみさん

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Image by rnisa33

rnisa33
早朝の尾道水道は とても静か
車の走行音も 造船所の作業音もしない

一隻の船の音だけが響く…

漁にでているのか
黄金に輝く海を進んでいく

うたうみさんコメント
自然と人の営みの交わりを感じる一枚。
境界線がざっくりと分けられているのではなく、船でできた波紋によってやわらかく曖昧に線が描かれているところに惹かれました。自然と人、互いが影響し合い、この美しい風景が成り立っていることを思うと、なんだか嬉しい気持ちになります。
その交わりが「海の距離」という今回のテーマにふさわしいと感じ選定させていただきました。
穏やかな海、そして朝日に向かう船は希望を描いているようで「こんな美しい風景がずっと続きますように」と祈りたくなるような、そんなずっと見ていたくなるお写真です。

最後に

いかがでしょうか。境界を知らずに果てしなく広がる海、そこで生きる人々の日常と物語をまとい上げ一つのコンテストとして完成できました。
参加されたみなさん、受賞されたみなさん、そして企画を支えてくださった3名のキュレーターの方々に、改めて心より感謝を申し上げます。受賞されたみなさん、キュレーターさんから届く作品もお楽しみにください。

海への想いが波に乗って、いつまでも響き渡りますように。