REDの映像技術を搭載したニコンの新カメラ その全貌とは | Release #118

ニコンとRED Cinemaが力を合わせ映画業界と写真業界の双方に革命をもたらす新製品の開発に着手しました。技術統合の発表は、ラスベガスで開催された〈NAB2024〉（ National Association of Broadcasters ）で行われ、大きな期待を集めています。

ニコンの池上裕之氏は、「REDには映画業界で才能のある人々がおり、ニコンには独自の技術があります。互いの欠点を補い合って、より強力な製品を創造することを目指しています。したがって、映画と写真の両方の業界で、より良い製品を生産できると期待しています」と語っています。

REDは、映画カメラの知識、特に画像圧縮技術や色科学に長けており、その高度な16ビットREDCode RAWフォーマットは、ニコンの既存のカメラモデル、特に〈Z 8〉や〈Z 9〉に搭載される可能性があります。

これにより、編集の柔軟性を大幅に向上させ、色の深みを増すことができるため、プロの映像制作者や高度な写真愛好家にとって、大きな魅力である。さらに、この統合で、よりダイナミックレンジが広がり、ディテールが豊富な画像を提供することが期待されています。

ニコンとREDは、新しい技術的アプローチを開発することで、映像制作の未来を形作っていきます。初期段階では、REDの技術をニコンの製品に統合するための研究が進行中であり、将来的には両社の強みを活かした製品が市場に登場することが予想されます。

しかし、新製品の発表にはまだ時間がかかるとされています。「現在、REDの技術を学んでいる段階です。まずはその特性を理解し、他の製品にどう活用できるかを考える必要があります」と池上氏は述べています。

この新しいパートナーシップが両社にとって大きなシナジー効果をもたらし、カメラファンには前例のない価値を提供すると確信できるでしょう。