
Cover photo by momo
スマートフォンからカメラにステップアップしたいと考えるクリエイターにとって、フィルム選びは創作の第一歩です。色味、粒子、感度の違いが写りに大きく影響し、あなたの作品世界を形づくります。
今回は、フィルム初心者でも安心して選べる7つの定番フィルムを、わかりやすくご紹介します。撮る楽しみだけでなく、フィルムが持つ奥深い表現力にも迫ります。
定番中の定番「Portra 400」
〈Kodak Portra 400〉は、柔らかなパステル調の色味と、広い露出許容範囲で多くのフォトグラファーに支持されてきました。肌の色再現が美しく、ポートレートに最適です。

Photo by momo
価格は高めですが、どんな光環境でも安定した結果が得られる点で「まずはこれ」と勧められる王道フィルムです。
コスパ重視派には「ColorPlus 200」と「Gold 200」
〈ColorPlus 200〉は鮮やかで自然な色味が特徴で、旅行や日常スナップにぴったり。特に明るい日中の撮影に強く、価格も手頃でフィルム入門に最適です。

Photo by 佐藤亜梨沙 │ Sato Arisa
一方〈Gold 200〉は暖かみのある色合いと粒子感がノスタルジックで、ヴィンテージ風の仕上がりが楽しめる1本です。

Photo by Thomas Huynh
夜に映える「Cinestill 800T」や、個性派の「Lomo 400」
夜間撮影に強く、光源の周囲ににじむような“ハレーション効果”で有名なのが〈Cinestill 800T〉。ナイトスナップや都市の光をドラマティックに描写します。

Photo by momo
もう少し遊び心を加えたいなら〈Lomo 400〉がおすすめ。豊かなコントラストと粒状感が、日常をアートに変える魔法をかけてくれます。