技術革新は、必ずしも「最初」が勝者とは限りません。写真・カメラ業界には、時代を先取りしすぎたがゆえに一度は失敗とされたものの、後に常識を覆すほどの影響をもたらしたイノベーションが存在します。
今回は、そんな“早すぎた”カメラ技術の数々を振り返り、未来の撮影スタイルに繋がるヒントを探ります。
見えなかった「時代」の壁
デジタルカメラやミラーレス、3D写真、Wi-Fi転送といった先駆的技術は、登場当初に環境や文化が整っていなかったために広く普及しませんでした。例えば、初期のデジカメはPCもネットも一般的でない時代に登場し、写真を「見る」「共有する」手段がなかったのです。

Photo by いずみん
同様に、初期のミラーレスもバッテリー持続時間やファインダーの質に課題があり、プロの支持を得られませんでした。
復活を遂げたイノベーション、技術は再来する
一度は「失敗」と見なされた技術も、時代の成熟と共にその真価が認められています。ミラーレスカメラは2013年以降、〈ソニー〉のαシリーズを皮切りに再評価され、現在では多くのプロが使用。
ワイヤレス転送もクラウドやスマホの進化により当たり前に。そして、AIによる計算写真技術は今やスマホ撮影の中心的役割を担っています。

Photo by 好 | Kodai Yamashita
少し先の未来を予測しながら
現在も「早すぎる」とされる技術、例えばAI搭載カメラやAR撮影、スマホ搭載の折りたたみレンズなどは、もしかすると数年後の標準となるかもしれません。
チャレンジングな構図や設定、撮影スタイルは、あなた自身の「発明」となり、未来の写真表現を切り拓く可能性を秘めています。

