
cover image by まつ
2024年7月1日、〈Instagram〉は「Made with AI」ラベルを「AI Info」に変更しました。この変更は、AIを使ったコンテンツに対する反発を受けて行われました。今回はその背景とラベル変更による影響を紹介します。
「Made with AI」が引き起こす混乱
〈Instagram〉が「Made with AI」ラベルを導入した際、多くのユーザーから反発がありました。AIによって編集されたコンテンツが「AI Info」とラベル付けされることで、クリエイターの意図やスキルが正しく伝わらないという問題がありました。さらに、軽微なレタッチやフィルターの使用でもこのラベルが付けられ、ユーザーは混乱しました。
「Made with AI」ラベルは、完全にAIによって生成されたコンテンツに限らず、少しのAI技術が使われた場合にも付けられました。このため、ユーザーは自分のコンテンツがなぜラベル付けされたのか理解しにくく、不満が生じました。
Metaは今年の初めに、監督委員会の勧告に応じてラベルの変更を行いました。同委員会は、「操作されたメディア」に対処するためには、「情報をもっと詳しく説明することで、言論の自由を制限せずに誤解を防ぐことができる」ということです。
しかし、Metaの最初のアプローチである「Made with AI」タグは、大ざっぱで強引かつ不正確であると指摘されました。〈Adobe Photoshop〉で編集をしただけで、「Made with AI」タグがつけられていました。しかし、最終的な画像はAIによってほとんど手を加えられていない場合が多々ありました。
「AI Info」ラベルの導入で透明性を向上
今回発表された「AI Info」ラベルは、具体的にどの部分がAIによって編集されたのかの情報を提供することが期待されています。これにより、ユーザーはコンテンツがどの程度AIによって加工されたのかを理解しやすくなります。〈Instagram〉はこの変更により、情報の透明性を高め、ユーザーに正確な情報を提供することを目指しています。

© Meta
ラベル変更の影響と今後の展望
AIによる編集は記録されるため、完全に消すことは難しいです。しかし、フィルターや自動補正機能を使わなければ、AIラベルを避けることができます。AIラベルはフィルターや自動補正機能に反応します。したがって、機能を使わなければ、AIラベルを避けることができます。
ラベル変更によってInstagramの透明性が向上し、ユーザーの混乱が減ることが期待されます。今回のアップデートで、クリエイターは自分のスキルや意図をもっと正確に伝えられるようになります。これにより、Instagramはユーザーが安心してコンテンツを共有できる場になることが期待されます。




