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2024.05.31

AI未使用のInstagram投稿に「Made with AI」ラベル付く問題が多発 | Release #188

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cover image by the Oji brown

Instagramの「Made with AI」ラベルの混乱

最近〈Instagram〉で投稿された写真に「Made with AI」というラベルが付くことが増えています。しかし、実際にはAIを使っていない写真にもこのラベルが付くことがあり、クリエイターたちの混乱を招いています。なぜこのようなことが起きているのでしょうか?

なぜラベルが付くのか?

〈Instagram〉は、写真にAIツールが使われたと判断すると「Made with AI」とラベルを付けます。たとえば海外では、写真家が〈Photoshop〉の「Generative Fill」ツールを使用して写真を編集しただけで、ラベル付けされてしまったという報告があります。「Generative Fill」は、不要なオブジェクトを削除するために使用されるもので、多くのクリエイターが日常的に使用しています。

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© Peter Yan | 海外のクリエイター Perter Yanさんはご自身で撮影された富士山の写真に「Made with AI」のラベルがついたと報告

他のツールとの違い

興味深いことに、「Generative Fill」ツールを使うとAIラベルが付く一方で、「Spot Healing Brush」や「Content-Aware Fill」、「Clone Stamp」などの他のツールを使うとラベルが付かないという報告もあります。「Generative Fill」と同じようにに写真を編集するために使用されるツールですが、〈Instagram〉はこれらのツールをAIとして認識しないようです。

ラベルを避ける方法

「Generative Fill」ツールを使いながら、AIラベルを避ける対策もあります。一度編集した画像を〈Photoshop〉に再読み込みし、黒い背景に貼り付けてから保存する方法です。このプロセスで作成すると、〈Instagram〉はその画像をAIで作成されたものと認識しません。

Metaは、AIを検出するメカニズムについて公表していません。ただし、AI検出は「業界で共有されるAI画像のシグナルや、ユーザー自身がAIコンテンツをアップロードしていることを自己申告する場合に基づいている」と述べています。

〈Instagram〉を利用する際には、どのツールを使うかに注意し、意図しないAIラベルを避けるための対策を行うことが重要です。写真の編集方法に細心の注意を払い、不必要な混乱を避けることができます。

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