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By cizucu ·

cover image by akira
1969年、イギリスのロンドンにて。
アメリカ人観光客のポール・コールは、ロンドンを訪れていました。博物館に飽き飽きしていた彼は、妻を待っている間にアビーロードをぶらつくことにしました。
しかし、コールがその場所を訪れた時、自分がおそらく史上最も有名なアルバムジャケット写真に映り込むことは想像もしなかったでしょう。奇しくも、その日はビートルズの「Abbey Road」の撮影が行われた日でした。

© Iain Macmillan. | 1969年9月26日に発売されたビートルズ12作目のオリジナル・アルバム「Abbey Road」。
写真家 イアン・マクミランによって撮影された写真には、茶色のジャケットとメガネをかけたコールが写っており、腰に当てながらビートルズを見つめています。
「あの人たちがアヒルの列のように通り過ぎるのを見ました。私は彼らを変人のグループなんだと思い込んでました。当時で考えると、彼らの恰好はかなり過激でした。普通ならロンドンを裸足で歩くわけにはいかないでしょう」とコールは語りました。
2004年に〈The Palm Beach Post〉で行われたコールのインタビューによると、アルバムに映り込んだ当時は、ビートルズに全く興味がなかったと言います。ある日、音楽家の妻が結婚式のために「Abbey Road」のアルバムから曲を練習していたとき、彼女が手に取ったジャケット写真を見て、彼は自分が映っていることにやっと気づいたそうです。
「自分の目を疑いながら、『なあ、それは私じゃないか!』と言ったんです。」とコールは振り返ります。
アルバムが大ヒットしたこともあり、その日アビーロードに立っていたことを主張する人々は数多くいます。しかし彼の家族は、アルバムのリリースされる数ヶ月前、コールがロンドンで四人組の「変人」を見たことを証拠として主張しています。

© Iain Macmillan. | アルバムジャケットに映るコールと想定される男性。
コールは2008年に98歳で亡くなりましたが、彼は常に家にアルバムのコピーを置いていました。
20年前、〈The Palm Beach Post〉のインタビューで、コールは困惑しながら「私は、おそらくあらゆる場所に載っていたのでしょう」とコールは語っていました。、20年前に〈The Palm Beach Post〉に話した際に驚きを隠せませんでした。「このことをうまく理解し切れていません。自分の手には負えないくらいなんです。」
1969年のアビーロードの撮影から約50年。当時よりもはるかに多くの人々がカメラを手にし、気軽に写真を撮ることができる時代になりました。さらに、個人が自分の楽曲を制作し、オンラインで共有することもしばしばあります。
もしかすると、有名アーティストのアルバムに自分が写り込んでいるという可能性は当時より起こりうる出来事なのかもしれません。