#shadow | 陰影を光から捉えるか 影から捉えるか | Focus #69

＜#shadow＞のハッシュタグキャンペーン告知マガジンにて私たちは写真における陰影の捉え方を以下のようにみなさまに提案しました。

「“太陽の光を遮った結果地面にできる図形“という事実以上に、とても多くの意味を含みうる表現方法」

そして「ハイコンテクスト」というキーワードもヒントとして取り上げました。

みなさまから寄せられた作品たちは期待に応えたハイコンテクストなものから斬新な視点で＜shadow＞を捉えているものまで多種多様でとてもいいキャンペーンになりました。

それではこちらで特に気になった作品を皆さまにご紹介します！

cizucu編集部
外の明るさと室内の暗さの対比がわかりやすく、＜#shadow＞を光から捉えているように感じました。 特徴的なのは撮影場所の退廃具合で、泥や土のようなもので汚れ木屑のようなゴミも散乱しており埃っぽさもある。ここは何に使われていた空間だったのか。そして撮影者は何故この空間にいてここでシャッターを切ったのか。様々な想像が捗るハイコンテクストな作品。

cizucu編集部
肌寒い秋、見頃も終わりかけの紅葉の写真を納めに紅葉狩りに出た撮影者。その日の帰り際、ふと気づくと散った紅葉の絨毯の上に西日でできた自分の影を1枚パシャリ。タグキャンペーンのことを思い出してとってくれた1枚なのかなと嬉しくなったお気に入りの1枚です。

cizucu編集部
影を強調するモノクロ写真が多く投稿された中、この作品は明るい昼間に撮影されたものでした。奥には保護者がロープギリギリまで前に出て応援する様子も見え、誰もが共有している夏の運動会の代表のような写真。校舎と思われるコースにかかる影が、会場のリアリティを高め高揚感まで伝わってくるようです。

cizucu編集部
今回のタグキャンペーンで月を被写体にした作品は数少なく、私たちも予想していなかった作品でした。一般的に夜の撮影における光源として撮られることの多い月ですが、改めて考えると月も影によって満ち欠けが変化する、影と関連の強いものであることに気付かされました。そして、この消えかけの三日月がまたその隠れた影の部分の存在を想起させてきます。

いかがでしょうか。陰影を用いた作品から感じ取るものはありましたでしょうか。ぜひ今後も＜#shadow＞を用いた投稿をお待ちしております！

またハッシュタグキャンペーン期間中に投稿された作品は、今後も紹介していく予定です。定期的にマガジンで配信していくので、是非とも次回作をお楽しみに…