写真を愛するクリエイターたちが語る、カメラとそのストーリー。「愛機」という存在には、それぞれの人生観や価値観が映し出されます。今回の連載では、〈SONY α7C〉を愛用するmayu2024さんが登場。
近年注目が集まるオールドレンズ。その独特の描写は、現代の高解像カメラでは得難い、どこか懐かしく、柔らかな空気感をまとっています。今回は、そんな一本と偶然の再会を果たしたことで広がった、新たな表現の世界について語ります。
Photo by mayu2024
〈SONY α7C〉基本情報
コンパクトなフルサイズミラーレスカメラとして人気の高いモデルです。24.2MPのフルサイズセンサーを搭載しつつ、軽量で携帯性に優れているのが特徴です。日常的に持ち歩けるサイズ感ながら、フルサイズならではのボケ表現と階調の豊かさを楽しめます。
〈SUPER-TAKUMAR 55mm F1.8〉基本情報
〈SUPER-TAKUMAR 55mm F1.8〉は1960年代に登場したPENTAX製のオールドレンズ。独特の柔らかな描写とボケ味、そして金属ボディならではの重厚感が魅力で、今でも多くのファンに愛されています。M42マウントを採用しており、アダプターを使えば現代のミラーレスカメラでも使用可能です。
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偶然の再会がもたらした出会い
この執筆にあたり、最初は愛機〈SONY α7C〉と〈TTartisan 100mm〉について書こうと思っていました。ですがふと、「久しぶりにオールドレンズを付けてみよう」と思い立ち、以前APS-Cで使用していた〈SUPER-TAKUMAR 55mm F1.8〉を装着してみたんです。
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その日はちょうどメジロと桜の撮影に夢中になっていたタイミングでした。メジロが一旦どこかへ飛び立った隙に、逆光の桜を撮影しようとオールドレンズを試してみたところ……ふと気づけば、再びメジロたちが戻ってきていたんです。
想像を超えた描写体験
「どんな描写になるんだろう?」そんな期待と不安を抱きながら、マニュアルフォーカスで連写を開始。およそ1000枚ほど撮ってみた結果、スマホにJpeg転送して画像を確認してみると、そこには意外な驚きがありました。
Photo by mayu2024
もちろん、バズーカレンズのような超望遠のディテールには敵いません。でも、そこには“写真なのに絵画のよう”な世界がありました。メジロの羽毛まで捉えきれていないその曖昧さが、むしろ「花鳥風月」をより強く感じさせてくれたのです。
オールドレンズが教えてくれたこと
その日から私は、この50mmという画角で少し引いた距離から撮ることの楽しさにすっかり魅了されてしまいました。曖昧で懐かしいボンヤリ感──その柔らかな写りが、桜の花びらや空気の揺らぎまで描き出してくれるようでした。
Photo by mayu2024
Eマウント用のM42アダプターを以前から持っていたのも幸運でした。〈TTartisan〉でも使っていたアダプターを使い、今まで〈PENTAX K-3 II〉で使用していたレンズをフルサイズで使うことで、まったく異なる魅力を発見できたと思います。
花鳥風月のための一枚を
フィルム写真にも通じるような、このレンズならではの描写は、決して完璧ではありません。でも、それが愛おしい。失敗さえも作品に変えてしまうような、そんな不思議な力を持っています。
今、私はこのオールドレンズとともに、メジロや桜、そして季節の空気を追いかける日々を楽しんでいます。きっとこれからも、「花鳥風月を描く一枚」をこの組み合わせで残していくのだろうと思います。
mayu2024
cizucu認定クリエイター・ライター
🍀カメラが好き。花(植物.自然)、夜景、Bokehをよく撮ります。その時目の前にあるものが、被写体になる🍀
cizucu:mayu2024
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