株式会社タムロンはキヤノンRFマウント用の交換レンズ「11-20mm F/2.8 Di III-A RXD(Model B060)」の開発を発表した。発表日は2024年4月23日。発売予定は2024年内。価格は未定。
タムロン初のRFマウントレンズを新規開発
タムロンが既存の「11-20mm F/2.8 Di III-A RXD(Model B060)」のレンズをベースに、キヤノンRFマウントに対応した新製品を開発している。これまでタムロンのミラーレスカメラ用レンズは、ソニーEマウント、ニコンZマウント、富士フイルムXマウント対応に限定されていたが、ライセンス契約のもとでキヤノンRFマウント用の製品ラインが加わることになる。
「11-20mm F/2.8 Di III-A RXD」は、APS-Cサイズのイメージセンサーに最適化された大口径超広角ズームレンズ。ソニーEマウント用として2021年に、富士フイルムXマウント用として2023年にそれぞれリリースされている。キヤノンRFマウント用では35mm判換算で焦点距離が17.6-32mmとなり、動画撮影でも高性能なパフォーマンスを発揮する。
RXDモーター搭載で高精度な撮影を実現
「RXD」はRapid eXtra-silent stepping Driveの略で、ステッピングモーターユニットが搭載されている。これにより、動画撮影中でも静かで迅速なオートフォーカス機能を実現。また、広角端での最短撮影距離は0.15m、最大撮影倍率は1:4を実現。また、大口径超広角ズームレンズとしては非常に小型で、持ち運びやすい設計となっている。
新製品の主な仕様
公式では、新製品の仕様について発表されていない。しかし、元レンズと同等であると仮定すると、以下のような仕様が予想される。
- 画角(対角画角):105°20' - 71°35' <APS-Cサイズ ミラーレス一眼カメラ使用時>
- レンズ構成:10群12枚
- 最短撮影距離:0.15m (WIDE) / 0.24m (TELE)
- 最大撮影倍率:1:4 (WIDE) / 1:7.6 (TELE)
- フィルター径:φ67mm
- 最大径:φ73mm
- 長さ:86.2mm (ソニー用) / 86.5mm (富士フイルム用)
- 質量:335g (ソニー用 / 富士フイルム用)
- 絞り羽根:7枚 (円形絞り)
- 最小絞り:F16
- 標準付属品:花型フード、レンズキャップ