長年にわたりフィルム写真業界で競合してきた富士フイルムとコダックが、裁判所で競合することになりました。富士フイルムが、ニュージャージー州連邦地方裁判所にてコダックを特許侵害で訴えたのです。
コダック製品「Sonora X」 富士フイルムの特許を巡り訴訟に
富士フイルムは「プロセスレスリソグラフィック印刷版技術」に関する4つの特許(米国特許番号10,427,443、10,525,696、10,875,346、11,294,279)が侵害されたと主張。特許を侵害するとされるコダックの「Sonora X」およびブランド名「Sonora Xtra」の下で販売する「プロセスレスリソグラフィック印刷版製品」の「無断の商業製造、使用、販売の申し出、または販売または輸入」に関連して損害賠償と差し止めを含む救済を求めています。
効率と環境を考えた技術 プロセスフリープレート
「プロセスフリープレート」とは、印刷工程において、伝統的な化学処理を必要としない先進的な印刷版のことです。
通常、印刷版を使用する前には、露光、現像、洗浄といった複数の化学処理が必要ですが、プロセスフリープレートではこれらの工程を省略できます。新技術は環境への影響を減らし製版時間を短縮し、印刷業界の効率化に貢献しています。
簡単に言えばプロセスフリープレートは、よりクリーンで迅速な印刷を可能にする革新的な技術です。
イノベーションと知的財産権を守る決意を表明
富士フイルム北米法人グラフィックコミュニケーション部門の部門長 片桐豊之(トミー)さんは、「富士フイルムは、世界中の顧客に革新的な印刷版技術を提供するための莫大な研究開発投資を保護することにコミットしています。他者が不当に侵害した場合、米国および世界中で私たちの革新と知的財産権を保護し、強化するために行動します」と述べています。
この訴訟により、コダック社の株価が4.71ドルで1%の下落を記録するなど、市場は今回のニュースに即座に反応しています。




