はじめに
『April Diary '26』は、cizucuが主宰する、cizucuに登録するクリエイターであれば誰でも応募できるグローバルなオンラインフォトコンテスト。応募作品の中から優れた作品をキュレーションし、プラットフォームとしての新たな才能の発掘、そして、コミュニティとしての支援を目的としています。
今回のテーマは、〈4月の日記〉でした。
やわらかな陽射しが差し込み、街も自然もゆっくりと色づきはじめる4月。
新しい出会いや始まりに胸を弾ませながらも、どこか少しだけ落ち着かない心。見慣れた景色が少し違って見えるのは、自分自身もまた、新しい一歩を踏み出しているからかもしれません。
今回は、この「はじまり」の季節にしか出会えない景色や感情を、皆さんから写真を通して共有していただきました。
それでは、素晴らしい応募作品の中からピックアップした作品とあわせて、受賞作品をご紹介します。
応募作品

Photo by ゆーえぬ
ゆーえぬ
桜が見送る、やさしい時間。
📷 FUJIFILM X-T5
cizucu編集部
桜の枝越しに見えるレトロな車両と、乗務員の背中、そして手を取り合う家族の姿。これが旅の始まりなのか、あるいは愛おしい日常の延長なのか、みる側の想像をどこまでも膨らませてくれます。撮影者がその場で感じたであろう優しさまでもが閉じ込められていて、4月の穏やかな1日が丁寧に切り取られています。

Photo by はくらく
はくらく
久しぶりの1人散歩
心が落ち着くような気もするし
なんだか物足りないような気もする。
春の陽気は温かく僕を包んでくれる。
cizucu編集部
青々とした草の斜面を一直線に貫く石段。斜め下から見上げるように、そして石段を真ん中に据えた構図が、空へと誘うような引力を持っています。芝の緑の向こうに広がる青空に向かって、一歩ずつ季節を登っていくような高揚感。春らしい若草の匂いまで漂ってきそうなほど、瑞々しい光に満ちた光景に、新しい季節への希望を感じる一枚です。

Photo by S.Yasu Photo
S.Yasu Photo
4月16日ーー
湖上のベッドを飛ぶカワアイサ
北海道洞爺湖
📷 NIKON Z 8
cizucu編集部
シルクのように滑らかに輝く水面の上を、一羽の鳥が横切っていく静謐な瞬間。時間が止まったような、研ぎ澄まされた一瞬の美しさがそこにあります。悠々と空を行くようでもあり、同時に命を繋ぐために必死に生きているようにも見えるその姿。慌ただしく過ぎていく日々の中で、心に静けさをもたらし、自分自身の生き方と向き合う時間を与えてくれるような一枚です。
受賞作品

Photo by 服部まいこ
服部まいこ
cizucu編集部
逆さまになった子供たちの姿に、無邪気な愛らしさを感じ、思わず頬が緩みます。周りから見守るように佇む桜の木は、季節の彩りを添えるだけでなく、子供たちの成長の軌跡をそっと記録しているかのようです。春の陽気が、何気ない一瞬をかけがえのない宝物に変えた、まさに日記の1ページにふさわしい作品です。

Photo by itona.
itona.
cizucu編集部
輪郭をぼかすことで、まるで夢の中の出来事のような柔らかな余韻が生まれています。はっきりと写し出さないからこそ、特定の誰かではなく、自分自身の記憶の1ページであるかのように錯覚させてくれる作品です。柔らかな土の感触や、舞い散る花びら、光を受けて咲き誇る花々。視界が白く滲んでいくような幻想的な心地よさに、ずっと浸っていたくなります。
最後に
いかがでしたでしょうか。
みなさまから寄せられた作品は、何気なく通り過ぎてしまう日々の一瞬に、あらためて目を留めたくなるような気づきを届けてくれました。
特別な日はもちろん、なんてことのない日々も、そのときに感じたことを丁寧に切り取ることで、二度と戻らないかけがえのない一日として記録される。そんな大切なことを、一枚一枚の写真が語りかけてくれているようでした。
〈Diary〉シリーズは今後も続いていきます。日記を綴るように、あなたの5月を切り取って、また共有していただけることを楽しみにしています。


