はじめに
『Zoom In』は、cizucuが主宰する、cizucuに登録するクリエイターであれば誰でも応募できるグローバルなオンラインフォトコンテスト。応募作品の中から優れた作品をキュレーションし、プラットフォームとしての新たな才能の発掘、そして、コミュニティとしての支援を目的としています。
今回のテーマは、〈ズーム〉でした。
ズームは、ただ被写体を大きく写すための機能ではありません。寄って見える細部や質感はもちろん、引いて生まれる余白や空気感もまた、あなたの意図を映し出します。
どの距離で切り取るかによって、同じ場所や同じ被写体でも、まったく違う物語が立ち上がるはずです。
作品に正解はありません。あなたの「近づけ方」や「離し方」で生まれた、とっておきの作品たちが多く集まりました。
それでは、応募作品と受賞作品をご紹介いたします。
応募作品

Photo by はくらく
はくらく
今日も未知の世界へ旅立つ
📷 OLYMPUS CORPORATION E-M1MarkII
cizucu編集部
アリたちのミクロな世界を写した一枚。アリたちの見ている世界はどんなものか想像もつきませんが、私たちが見ている広い世界は知らずとも、アリたちにしか見えない小さな世界の中で多くのことを知っていることでしょう。そんなアリの世界に飛び込んだかのような感覚にさせてくれる一枚です。

Photo by Master vision
Master vision
cizucu編集部
やかんとガラスのコップの一枚。この一枚からは状況がはっきりと掴みきれませんが、アウトドアを楽しんでいるところでしょうか。自然も見える青空の下で煤けていて使い込まれたやかんとコップからいろんな想像が膨らみます。ズームをすることで画角内の情報は減っているかもしれませんが、その情報の余白によっていろんな想像が掻き立てられる一枚です。

Photo by sasuke
sasuke
ライムのノンアルコールカクテル
📷 Sony Xperia 1 Ⅳ SOG13
cizucu編集部
グラスに沈むカットライムを撮った一枚。カクテルの中のライムに注目して、ここまでズームで写した一枚は斬新で面白いと感じました。ドリンクの中の香りや気泡、黄金色のドリンク。新鮮な切り取り方に不思議と目を引かれて、これまであまり注目したことのなかったところを切り取る素敵さを感じました。

Photo by jelly white
jelly white
📷 RICOH GR IIIx
cizucu編集部
ギョロっとした目が特徴的な爬虫類の顔をズームで撮った一枚。爬虫類ならでは肌のざらついた質感やシワ、視線が釘付けになってしまう目の迫力がこれ以上なくありのまま写されています。光の当たり方や顔だけを大きく写した画角からも恐竜を少し連想させるような爬虫類の威厳のある近寄りがたさを強く感じました。
受賞作品

Photo by けいた
けいた
道の秩序を保つもの
📷 NIKON Z f
cizucu編集部
なんら特徴のない信号機を写した一枚。日常に溶け込みわざわざ被写体としてカメラを向けられることのあまりないであろう、何の変哲もない信号機を主役として捉えたこの一枚に強い意志を感じました。キャプションにある通り、信号機は道路上にルールを作り私たちを陰で守ってくれています。ありふれた光景を切り取り方ひとつで新しい視点に変えることのできる、素晴らしい感性のもと撮影された一枚だと感じました。

Photo by 雷道輝一
雷道輝一
📷 OM Digital Solutions OM-1MarkII
cizucu編集部
葉の上の雫を写した一枚。この一枚からは自然の摂理をいろんなところから感じます。私たち人間が関わっていないような小さな世界でも同じ物理法則で世界は動いています。水の表面張力、光の反射いろんな要素がこの一枚を少し幻想的に見せているようです。雫の中には反射して写る小さな世界が広がっており、一つ一つの雫の中に別の世界が生まれているようです。肉眼では観察することのできないミクロな世界をレンズ越しにのぞいてみることで幻想的な発見があるかもしれません。
最後に
いかがでしたでしょうか。
ズームで写すことで、いろんな効果があります。肉眼では見ることができない小さな世界をのぞくことができ、その世界の住人になったような感覚にさせてくれることもあります。また、ズームで写すことで画面内の情報量が減り、かえって余白を生み出すこともできます。
一つ一つの作品において、「どの画角で何を写して、何を表現するか」をズームの観点から見直してみることで新たな発見があるかもしれません。
今回掲載できなかった作品にも、それぞれの視点と美しさがあります。ぜひそちらにも触れてみてください。
きっと、あなたのインスピレーションにつながる一枚が見つかるはずです。


