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2025.02.16

ピントを極めて生み出すマニュアルフォーカスの魔法 | Knowledge #213

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Cover photo by kyokyo

現代のカメラは優れたオートフォーカス機能を備えていますが、あえてマニュアルフォーカスを使うことで、より自由で意図的な表現が可能になります。

今回は、ストリート、星空、マクロ撮影など、マニュアルフォーカスが活躍するシーンとその具体的なポイントをご紹介します。マニュアルフォーカスを習得して、写真表現の幅を広げてみませんか?

ストリートスナップでの「ゾーンフォーカス」

ストリートフォトでは、一瞬のシャッターチャンスを逃さないために「ゾーンフォーカス」を活用しましょう。これは、被写体との距離を事前に決め、特定の範囲にピントを固定する手法です。5メートル先にピントを合わせ、絞りをF8に設定すれば、その範囲内の被写体はシャープに写ります。

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Photo by Tenzen Hiraoka

オートフォーカスに頼らず、自分の目とカメラの操作で瞬間を切り取る感覚は、まるでストリートの空気を直接掴むような没入感を味わえます。

星空撮影での「無限遠フォーカス」

星空や夜景を撮影する際は、オートフォーカスが苦手とする暗所での精密なピント合わせが求められます。この場合、マニュアルフォーカスでレンズを無限遠(∞)に設定し、ライブビュー拡大機能を使って星が最もシャープに見えるポイントを探しましょう。

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Photo by 佐藤 勇人

LUMIXシリーズの「ライブコンポジット」機能を活用すれば、明るさを積み重ねながら美しい星景写真を撮影することも可能です。

マクロ撮影での「フォーカスピーキング」

マクロ撮影では、わずかなピントのズレが大きな影響を与えます。ここで便利なのが「フォーカスピーキング」機能。カメラの画面上でピントが合った部分を色で強調表示してくれるため、微調整がしやすくなります。

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Photo by YuKoreeda

また、手持ち撮影ではブレが発生しやすいので、三脚を使用し、手動で慎重にピントを合わせることで、被写体の細部まで美しく捉えることができます。


マニュアルフォーカスを習得すれば、写真表現の自由度が格段に向上します。ぜひ、さまざまな撮影シーンでマニュアルフォーカスを試し、新たな表現の可能性を探求してみてください。

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