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カメラでズームをして遠くの被写体を撮ると、画像がどうしても荒れてしまう経験をしたことがある方も多いでしょう。この画像の荒れは、ズーム方法やデバイスの仕様によって生じるもの。
今回は、デジタルズームと光学ズームの違いから、画質を保ちながらズームを活用する方法まで解説します。

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デジタルズームと光学ズームの違い
まず、ズームには「デジタルズーム」と「光学ズーム」の2種類があります。デジタルズームは、画像をトリミングし、拡大して表示する方式で、実際には被写体に近づくわけではありません。そのため、拡大するほど元の画像のピクセルが荒く表示されるようになります。

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一方で、光学ズームはレンズの移動で物理的に被写体を拡大するため、画質の劣化が起こりにくいのが特徴です。しかし、スマートフォンなどのカメラには光学ズーム機能が限られていることが多く、デジタルズームで撮影することがほとんどです。
画像が荒れる主な原因
ズームで画像が荒れる主な原因は解像度の問題です。デジタルズームで撮影すると、元々のピクセルを引き延ばして表示するため、結果的に画素が粗くなり、ぼやけた画像ができてしまいます。また、スマホカメラの場合、センサーサイズが小さいため、ズームを行うと画質劣化が目立ちやすい傾向があります。

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さらに、撮影時の手ぶれや光量不足なども、ズーム時の画質低下を加速させる要因となります。これを避けるためには、ズームに頼らずなるべく被写体に近づいて撮影するのが望ましいです。
ズーム時に画質を保つためのテクニック
ズームを使いつつも画質を保つためのポイントは、まず光学ズームが使えるカメラで撮影することです。スマホでも一部の高性能モデルには光学ズームが搭載されているため、これを活用するのもおすすめ。
また、デジタルズームを使う際は拡大率を控えめにし、トリミングや加工は撮影後に行うことで画質の劣化を最小限に抑えることが可能です。さらに、三脚を使用することで手ぶれを防ぎ、露出やシャッタースピードの設定を工夫することで、ズーム時でも鮮明な写真を撮影することができます。

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