
Cover image by gs_pilot
せっかくカメラを持っているからには、夏の風物詩である花火を美しく撮影したい!と思っている方に向けて、カメラを使って簡単に美しく花火を撮る方法と〈Photoshop〉での編集方法をご紹介します。これらの方法を活用し、美しい夏の思い出を残しましょう!

Image by なお
花火撮影の基本設定
花火を撮影する際の基本的なカメラ設定として、「ISO」「シャッタースピード」「絞り値(f値)」の調整が重要です。
ISOは100から200の低い値に設定し、ノイズを最小限に抑えます。絞り値はf/8からf/16の範囲が理想的で、適度な深度を保つことができます。
シャッタースピードは2秒から6秒に設定し、長時間露光で花火の軌跡を捉えることができます。
基本設定となる上記の数値を参考に、撮影時の明るさや、花火との距離によって設定の調整がを行いましょう!

Image by AYUMOON
三脚とリモートシャッターの活用
花火撮影において「ブレ」こそ最大の敵と言えるでしょう。安定した撮影のために、「三脚」と「リモートシャッター」をうまく活用することが重要です。
三脚の選び方と設置方法
三脚を設置して撮影することをおすすめします!花火が上がる位置を見越して、三脚をしっかりと固定し、水平を保つようにしましょう。これを機に新しく三脚の購入を検討する場合は、「重さ(持ち運びやすさ)」と「高さ(撮影位置の調整しやすさ)」を重視して選ぶと良いでしょう。
リモートシャッターの使用
リモートシャッターは、カメラに触れずにシャッターを切ることができるため、ブレを防ぐのに非常に有効です。特に長時間露光を行う際には、リモートシャッターが必要不可欠です。リモートシャッターがない場合は、カメラのセルフタイマーを活用することもできます。多くのカメラには2秒や10秒のセルフタイマー機能が搭載されているので、これを利用してシャッターを切ることでブレを最小限に抑えることができます。

Image by decomp3104
Photoshop(フォトショップ)での編集のヒント
撮影が終わったら、次は〈Photoshop〉での編集です。以下のステップで、花火写真をさらに美しく仕上げましょう。
1. RAWファイルの現像
撮影したRAWファイルを〈Photoshop〉に取り込みます。RAWファイルはJPEGに比べて編集の自由度が高いため、詳細な調整が可能です。まずは、「Camera Rawフィルター」を使って露出、コントラスト、ハイライト、シャドウなどの基本的な調整を行います。ハイライトを下げ、シャドウを上げることで、花火の色や形を際立たせます。
2. ノイズ除去とシャープネス
長時間露光や高感度ISOを使用すると、画像にノイズが発生することがあります。〈Photoshop〉の「ノイズを減らす」フィルターを使用して、画像のクリーンアップを行います。次に、「シャープネス」を調整して、花火の細部をクリアにします。これにより、花火の輪郭がより鮮明になります。
3. カラー調整と仕上げ
最後に、色調整を行います。「色相・彩度」や「トーンカーブ」を使って、花火の色を強調し、全体のバランスを整えます。また、「レベル補正」を使って明るさとコントラストを微調整します。必要に応じて、背景を暗くしたり、特定の色を強調することで、花火の写真をさらに引き立たせることができます。
これらの手順を踏むことで、美しい花火の写真を簡単に撮影し、編集することが可能です。この夏、ぜひチャレンジしてみてください!