ミラーレス一眼カメラで撮影していると、シャッター設定には「メカシャッター」と「電子シャッター」の2種類あることに気づくかもしれません。どちらのシャッターを使うかをあまり意識せずに撮影していた方も多いかもしれませんが、これらのシャッター方式にはそれぞれ独自の特徴があります。
今回は、メカシャッターと電子シャッターの違いについてご紹介します。
多くのミラーレスカメラでは、カメラ本体の設定メニューから「メカシャッター」と「電子シャッター」を切り替えることができます。シーンや被写体に応じて最適なシャッター方式を選び時に、お役立てください!
メカシャッターの特徴
メカシャッターは、物理的なシャッター幕を使用してイメージセンサーに光を入れる方式です。一眼レフカメラや一部のミラーレスカメラに搭載されており、動体歪みが少ないのが特徴です。例えば、高速で移動する電車や飛行機のような被写体を撮影する際、メカシャッターは歪みを抑えた自然な画像を提供します。

Image by Tsubasa Mfg
また、フリッカー現象にも強く、人工光源の下での撮影でも色むらが少ないため、ストロボ撮影や屋内撮影にも適しています。シャッター音があるため、撮影の実感が得られるという点も一部のユーザーにとっては魅力です。
一方でデメリットとしては、シャッター音が響くため静かな場所での撮影には不向きであることが挙げられます。また、シャッターの開閉による振動がブレを引き起こす可能性があり、特に低速シャッターでの撮影時に注意が必要です。さらに、連写速度が電子シャッターに比べて遅く、連続撮影が求められる場面では性能が制限されることがあります。

Image by tskktskk
電子シャッターの特徴
電子シャッターは物理的なシャッターを使わず、イメージセンサーが直接光を読み取る方式です。これにより、シャッター音がほとんどなく、静かな場所やイベントでの無音撮影が可能です。例えば、コンサートや劇場、赤ちゃんの寝顔など、音を出さずに撮影したいシーンに最適です。

Image by DragonOne
また、高速連写が可能で、1秒間に数十枚の連続撮影ができるため、スポーツや野鳥の撮影など、一瞬の動きを捉えたい場面で威力を発揮します。シャッターブレがないため、長時間露光など微妙な振動を避けたい撮影でも安定した結果が得られます。

Image by 永山敏也
ただし、電子シャッターにもいくつかの制約があります。動体歪みが発生しやすく、高速で横移動する被写体では画像が歪むことがあります。また、フリッカー現象に弱く、蛍光灯やLED照明の下での撮影では色むらが生じる可能性があります。さらに、ストロボを使用するシーンでは一部の機種で制限があるため、ストロボ撮影を多用する場合はメカシャッターが必要です。
適した撮影シーンとカメラ選びのポイント
メカシャッターのメリット・デメリット
- メリット
- 動体歪みが少ない
- フリッカー現象に強い
- ストロボ使用が可能
- シャッター音があるため、撮影の実感が得られる
- デメリット
- シャッター音があるため、静かな場所での撮影には不向き
- シャッターの振動によるブレが生じることがある
- 連写速度が電子シャッターに比べて遅い
電子シャッターのメリット・デメリット
- メリット
- 無音撮影が可能
- 高速連写が可能
- シャッターブレがない
- 耐久性が高く、メカシャッターよりも摩耗が少ない
- デメリット
- 動体歪みが発生しやすい
- フリッカー現象が起こりやすい
- ストロボが使用できない場合が多い
メカシャッターと電子シャッター、それぞれの特徴を理解することで、撮影シーンに応じた最適な選択が可能になります。メカシャッターは、電車や飛行機のように高速で横に動く被写体や、ストロボを使用するポートレート撮影に適しています。一方、電子シャッターは、無音撮影が求められるシーンや、高速連写が必要なスポーツ撮影、静物撮影で威力を発揮します。
また、最近では「電子先幕シャッター」など、メカシャッターと電子シャッターの利点を兼ね備えたハイブリッドな技術も登場しています。これにより、動体歪みを抑えつつ高速連写を可能にするなど、撮影の幅が広がっています。カメラを選ぶ際には、自分の撮影スタイルや撮影対象に最適なシャッター方式を選ぶことが重要です。
最新の技術と共に進化するカメラの世界を楽しみながら、自分に最適な撮影スタイルを見つけてください!

