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2024.07.17

あまり知られていない地方のいち推しの祭り | Focus #258

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cover image by Yukihiro

知る人ぞ知る、地方の祭りに触れてみませんか?

ガイドブックには載っていない地元の人々だけが知る祭りに参加してみませんか。今回は、地元の人々と一緒に本物の文化を体験できる、日本各地の祭りをご紹介します。

勇壮な暴れっぷり「宇出津あばれ祭」

能登半島の石川県能登町で毎年7月に開催される「あばれ祭り」は、その名の通り、迫力満点の祭りです。この祭りの最大の特徴は、キリコ(=神輿)を激しく揺らし、転がし、壊すユニークな儀式です。祭りは夜通し続き、提灯で飾られたキリコが町中を渡り歩きます。キリコが壊されることで災いを払うとされ、その勇ましい姿に訪れる多くの人々が魅了されます。

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Image by Jang Kumi

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Image by sawa4133

「あばれ祭」の起源は約350年前の寛文年間にまで遡り、当地に蔓延していた悪病を祓うため、京都の祇園社から牛頭天王を勧請したことが始まりと言われています。神輿が町中を暴れ回る様子は、まるで勇ましい神が憑依しているようで、見ているだけで心が熱くなります。神輿が壊れる瞬間の緊張感は、一見の価値ありです。

無事と豊漁を祈る「糸満大綱引き」

沖縄県糸満市で毎年旧暦の8月15日に行われる「糸満大綱引き」は、300年以上の歴史を持つ伝統的な祭りです。全長180メートル、重さ5トンを超える大綱を、東西のチームに分かれて引き合います。この綱引きは、地域の繁栄や豊作を祈願する意味が込められており、地元住民だけでなく観光客も参加できるのが特徴です。

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Image by 永山敏也

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Image by 永山敏也

かつて糸満は漁業の町として栄え、多くの漁師たちが命をかけて海に出ました。糸満大綱引きは、その漁師たちの無事と豊漁を祈るための行事として始まりました。現在では、地元住民の結束力を象徴するイベントとして、地域全体が一体となっている姿が印象的です。

地域の絆で熱くなる夜「直方山笠」

福岡県直方市で毎年7月に開催される「直方山笠」は、地域の絆を象徴する祭りとして知られています。高さ約6メートルの豪華な山笠が、町内を練り歩く様子は圧巻です。山笠の飾りは、地元の職人たちが一つ一つ手作業で作り上げたもので、目を見張るものがあります。

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Image by AYUMOON

直方山笠の起源は江戸時代に遡り、疫病が流行した際に、町を清めるために始まったと言われています。祭りのクライマックスでは、山笠が勢いよく駆け抜けまわり、祭りの熱気が最高潮に達します。直方山笠は、町の誇りであり、地域住民が一体となって作り上げる姿に感動を覚えることでしょう。

いかがでしょうか。
観光客でごった返す有名な祭りも見どころ。しかし地方の祭りでは、地元の人々との温かい交流や、知られざる独自の文化に触れることができます。次の夏は、あなたも地方の祭りに足を運び、特別な思い出を作ってみてはいかがでしょう。

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