magazine
2024.06.04

何気ない街角を最高のロケーションにする撮影術 | Focus #184

2024-06-daily-photography-tips-cover-image

cover image by yuriwochi

特別な場所に行かなくても、私たちの日常の中には、美しい瞬間や風景がたくさん隠れています。ふつうの道でも、その魅力を最大限に引き出す方法があります。今回は、ふだん歩いている道を最高の撮影スポットに変えるための撮影術をご紹介します。

アングルとポジションを変えると、視点が変わる

まず、視点を変えることから始めましょう。いつも同じ目線で見ていると見逃してしまう美しさがあるはずです。例えば、地面に近い低いアングルから撮影してみてください。視界が変わると、普段見慣れた道も新鮮に映ります。あるいは、道の両脇にある木々の間から空を見上げることで、自然のアーチのような効果を狙うこともできます。

被写体に寄る写真の撮り方

道に咲いている花や落ち葉などを、「寄り」で撮ることで細部の美しさを強調できます。マクロレンズを使うことで、小さな被写体でも大きく、鮮明に撮影するのもおすすめです。ピントをしっかり合わせ、背景をぼかすことで被写体を際立たせましょう。

2024-06-daily-photography-tips-image-7

Image by fuji

引きで撮る時の構図の工夫

「引き」で撮る際には、全体のバランスを意識しましょう。手前に道、奥に風景を配置し、視線が自然と奥に誘導される構図を心がけてください。道を主役にする場合は、道が画面の中央を貫くように構図を設定すると、写真に奥行きが生まれます。

2024-06-daily-photography-tips-image-10

Image by Amo

ピント調整で前ボケ、背景ボケを活用する

ピントの位置は写真の印象を大きく左右します。手前の花や葉にピントを合わせると、前景が際立ちます。逆に、奥の建物や風景にピントを合わせることで、背景が主役の写真が撮れます。ピントの位置を意識して撮影することで、写真に立体感と深みが生まれます。

2024-06-daily-photography-tips-image-13

Image by Yukihiro

日常感のあるポートレートを撮る方法

ふだんの道を一緒に歩いている人をカメラに収めるのもいいかもしれません。ポートレート撮影では、被写体の自然な表情を引き出す角度が重要です。目線より少し上から撮ると、被写体が小顔に見え、さらに自然な雰囲気を演出できます。また、斜めから撮影することで顔の立体感が増し、写真に動きが生まれます。

小顔に見せる工夫

被写体の顔の周りに手や小物を配置することで、全体のバランスがよく自然な印象を与えます。背景に工夫を凝らし、顔の輪郭を際立たせることもポイントです。

2024-06-daily-photography-tips-image-18

Image by 佐藤亜梨沙 │ Sato Arisa

顔を撮る時の構図の工夫

顔を撮影する際には、三分割法を活用するとバランスの良い構図になります。目や口を画面の三分割線上に配置することで、引き締まった写真になります。また、被写体の顔の一部をフレームアウトさせることで、写真に動きを持たせることができます。

2024-06-daily-photography-tips-image-21

Image by yslab

自分にとってはふつうの道でも、ちょっとした工夫で特別な場所に写すことができます。視点や光の使い方、前景と背景の工夫など、さまざまな方法で日常の風景を再発見してみましょう。カメラを手に取り、ふだん見慣れた道がどんな新しい顔を見せてくれるのか、楽しんでみてください。

cizucuアプリに登録して、毎日更新されるインスピレーションからお気に入りの作例を見つけてみましょう。マガジンを通して、素敵な発見があるかもしれません。

cizucu app icon

cizucu | コミュニティ・ストックフォトアプリ

アプリで快適に最新の情報をキャッチアップしてみませんか?

ダウンロード