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「生命」の物語 〜雀の幼鳥〜 7月下旬〜8月初旬。 ひまわり畑🌻は、まるで雀たちの楽園。 嘴の先が黄色い幼鳥たちが、群れをなして 集まってくる。 雀にとって、ひまわりは栄養満点のごちそう。 時に惨めで可哀想なほど完膚なきまでに ひまわりの花は食べ尽くされていく。 そして、生命は循環されてゆく。 8月初旬。ひまわり畑へ。 半分ほどの花はすでにボロボロ。そこに いたのは、嘴の先が黄色い幼鳥たちだった。 巣立ちから約1週間。 このあと1週間〜10日で大人の羽に変わり、 嘴も黒くなる。黄色い嘴先は、親鳥が餌を 与えるための“目印”。 まだ飛び慣れない幼鳥たちは、 低い茎や枝がお気に入り。 近くに寄っても、呑気に種を啄む子。 懸命に鳴き叫び、ベロを出して親を呼ぶ子。 兄弟で並んだり、親鳥と肩を並べたり── その姿は、儚くも力強い生命の一瞬だった。