火の粉を上げる薪の焚き火と炎の揺らぎ

不死鳥   かれこれ2年ほど前。長かった体調不良がようやく晴れてきた頃に、那智の滝に行こうと誘われた。   滝よりも火に惹かれて何気なく撮った写真に、火の粉を吹きながら薪から這い上がってくる不死鳥が写った。 何も考えずにふっと撮影したので、家でデータを取り込んでたまげた。火って写真に撮るとおもしろい。 熊野・那智は八咫烏(導きの神と言われる三本足のカラス)の聖地だから、鳥が写るのも頷ける。   この頃はまだ身体も心も万全では無く、熊野大社の階段を上がるにもぜえぜえと息が上がって、心臓は喉から飛び出してくるかと思うほどバクバクと音を立てていた。 この写真を見て、ああ、やっとまともに生きていけるのかもしれない。この不調も好転の兆しあり。と励まされたのが今ではもう懐かしい。     人は生きながらに生まれ変わることができる。