去年、今の自分とは違う、自分の感情を薬物に依存まではしていなかったが、ある程度はその薬物が役に立った時期。 少し無理かと思い、自分も危機感を感じて脱出口として「旅行」というものを選択をし、急に夜行バスに体を乗せて金沢に向かいました。 朝8時、金沢駅到着。出張で2回ほど来たことはあるけど旅行は初めて。そしてすごくむくんでいる足をみて「もう夜行バスあかんわ」と独り言を呟き、目的地もなくずっと歩きました。 ちゃんと寝ていないしそのおかげで足も重く、カメラはただの荷物になってしまっただけなんです。その気持ちで何百カットか撮りましたが気に入る写真はこの1枚しかなかったのです。今はシャッターを押す時はドキドキしている気持ちが強いですが、あの時はただ「疲れているけど、生きている自分を証明するために何かを撮らないと」と思い、シャッターを押しました。だけど、この写真だけは金沢駅から海に行ける電車があって、海の最寄り駅に降りてウキウキしている気分で撮ったのですね。 特別なことはなく平凡に見える一枚かもしれませんし、金沢は関わっていることは一つも含まれていない一枚ですが、金沢行きの夜行バスに体を乗せた時から帰りの新幹線まで全ての思い出が圧縮され、この写真を見たら映画みたいにその人記憶が頭の中で取り出されてしまうんです。 やはり辛い時でも嬉しい時でも、写真を素直で自分の側にいてくれるんです。 と、今日撮った写真を整理している時、この写真を見つけました。

