駅前の柱と影が落ちる歩道

祖父母の家から駅まで20分坂道を歩いて、川にいる鯉にパンをあげて、春になれば桜の木の下でベンチに座って、夏になれば、緑の葉っぱから落ちてくる虫を観察し、秋になれば落ち葉をみて、冬は寒いから早く帰ろうと散歩をした。 祖父母の家にたくさんの幼少期の記憶が残ってる。 わたしはいつまでこの家を、周辺を切り取れるのだろうか。 定期的に帰ることは私にとっても、人間としても、無くしてはいけない時間だと改めて思った。 もう二十歳すぎて、身長も伸びたのにいまだに1人で電車に乗って行き帰りをすることに驚く祖母が愛おしい。 帰宅して電話をかけて、前までは家に遊びに行きたいと言っていた。もう行けないよ〜。またきてね。 たくさん見せたいものがあった。見せて、自慢をして、一緒に行きたいところもあった。もう出来ないことはこんなにも寂しい。 お家の時計は毎日時刻を知らせると赤いスイートピーが流れてた。もう流れない。 全て劣化して行く。 祖母がちゃんと覚えてました。 「一年3ヶ月」会えてなかったと