写真を愛するクリエイターたちが語る、カメラとそのストーリー。「愛機」という存在には、それぞれの人生観や価値観が映し出されます。今回の連載では、〈PENTAX K-1 Mark II〉を愛用するつばさ製作所さんが登場。
ミラーレス一眼が席巻する時代においても、カメラへのこだわりを捨てないつばさ製作所さんが語る、〈PENTAX K-1 Mark II〉の魅力と長く使い続けたからこそ見える愛機の価値。改めて別のカメラに触れ、比較してみることで浮かび上がった本質や操作性に迫ります。
〈PENTAX K-1 Mark II〉基本情報
有効約3640万画素の35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載し、ローパスフィルターレス設計で高解像度の描写が可能です。ISO感度は最高819200まで対応し、暗所での撮影にも強いです。5軸手ブレ補正機構「SR II」により、手持ち撮影でも安定した写真が得られます。独自の「リアル・レゾリューション・システムII」は、手持ち撮影での超高精細画像生成を実現しています。風景や天体撮影など、細部までこだわる写真表現を求める方に最適なカメラです。
偏愛するところ
いまのカメラは、2018年7月に購入しました。2025年で7年目に突入するという長い付き合いです。
K-1 Mark IIを偏愛するところはどこか?と問われたとき、実はすぐに思いつくものがありませんでした。長く使っているため「空気のような存在」になっていることと、ミラーレス一眼の台頭と技術進化で、性能が明らかに劣後していると認識していたためだと思います。
しかし「時代遅れになっちまって、もうアカン!」という気持ちにはなっていません。「空気のような存在」というのがその所以でしょう。

Photo by つばさ製作所
己を知る
自分自身が忘れてしまっている「K-1 Mark IIの気に入っている点」を掘り起こすために、別のカメラに触れてみることにしました。
各メーカーのショールームや家電量販店を訪れて、カメラを実際に手に持ち操作してみると、AF性能や連写速度などに驚愕しつつも潜在化していた自分の想いが徐々に浮かび上がってきて、明確な言語になってきたことに気づきました。
「彼を知り己を知る」ということは大切なことですね。

PENTAX K-1 Mark IIのボディ
Photo by つばさ製作所
デザインと造形
質実剛健なデザイン、ペンタ部の造形が美しい。
たくさんのカメラを見比べることで、自分の好むデザインは、直線的で実実剛健なものであることを再認識しました。K-1 Mark IIはややずんぐりむっくりな形状ではあるのですが、直線基調であり、とりわけペンタプリズムが入っているペンタ部の造形がやはりいいなと思います。正面やや上から見る姿にニンマリします。

PENTAX K-1 Mark IIのデザイン
Photo by つばさ製作所
考え抜かれた設計
考え抜かれたボタン形状やダイヤル操作感は、迷いを生まない。
ファインダーを覗きながらボタンやダイヤルを操作するときは、位置と指の感触を頼りに行っています。ボタンの髙さや、突起の形状がそれぞれに異なって作られており、ダイヤルのトルクやラッチも違いがあるため使い間違いがありません。「考え抜かれているな」と感じます。
設計時には分厚い手袋をつけて操作することも考慮されていたそうです。さすが「フィールドカメラ」と呼ばれるだけあります。

PENTAX K-1 Mark IIの画面とボタン
Photo by つばさ製作所
このような内容で、あらためて評価してみると「ええやん、このカメラ!」という結論でありましたが、次回は「ここは進化させてよ!」という内容で新型への期待を語りたいと思います。

つばさ製作所
cizucu認定ライター
東京の都市風景を追いかけています
cizucu:つばさ製作所




