NASAの火星探索機〈キュリオシティ〉は、すでに火星で4000ソルを過ごしました。ほこり、風、そして経年劣化と戦いながらも、探索機は順調に機能し続けています。しかし、私たちが見る火星の写真は、ただ自動的に撮影されているわけではありません。2024年、新たな年を迎えた今、遠くへの想いを馳せる、宇宙・火星写真の撮影の裏側を紹介します。

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〈キュリオシティ〉に搭載されたナビゲーションカメラ、ソル4039日目
観測に使われる時間単位はSol
火星の日々は、Sol(ソル)と呼ばれる単位で測られます。地球での一日が24時間であるのに対して、火星では一ソルが約24時間39分で、地球の日より約40分長いです。また、火星の一年は687日と地球のほぼ2倍の長さです。2012年8月に火星に着陸してから、4000ソルは地球では、約11年の時間が経たことを意味します。NASAでは、写真日記のようにソルで日付た写真がアップロードされ、探査中の出来事を書いてますので、ぜひご覧ください。
火星探索機の写真は自動で撮影されるわけではない
火星探索機が撮影する写真は、単なる「シャッターを切る」作業以上のものです。ペイロードアップリンクリード(Payload Uplink Lead、略称: PUL)と呼ばれる技術者や科学者のチームが、地球からのコマンドを通じて、探査車のカメラを操作しています。一見、火星の写真は自動で撮影されるように見えますが、実は地球上の「カメラマン」が細かい計画を立てています。例えば、元コーネル大学のElaina McCartneyさんは、PULとして、最も多くの火星の写真を撮影した人物です。一枚の写真を撮るためには、コマンドを書き、検証し、安全で目的を達成することを保証し、アップリンクを実行するまで、彼女らの承認が必要とされます。
PULによる撮影作業は、地球上の写真スタジオでのチームワークに似ていますが、そのスタジオが遥か遠く火星。現場に行くことなく、仮説と想像力を頼りに撮影を行う専門家たちの知恵には、ただただ感嘆するばかりです。

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〈キュリオシティ〉に搭載されたナビゲーションカメラ、ソル4041日目
科学者の美的視点が含まれた写真
もちろん、人が撮影を担当しているため、照明や構図といった美的な観点も、写真には自然と反映されています。科学者の美的観点が含まれた火星の夕日や天体の撮影はどんな姿であるか。このような視点から火星の写真を見ると、なお考え深いものがあるでしょう。
科学的な調査に限らず、火星探査車の写真は、遠く離れた惑星の美しさを捉え、地球に伝える役割も果たしています。人間の好奇心は、美の探求から芽生え、その輝きに導かれて科学や技術が発展するのかもしれません。

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〈キュリオシティ〉に搭載されたナビゲーションカメラ、ソル4044日目
火星の写真の背後に、多くの熱心な科学者と技術者のチームがおり、彼らの努力によって、見たことないビジョンを得ることができます。宇宙の写真を見る際、背後にある複雑な作業と情熱を思い出してください。一枚の写真におけるコンテキストをより深めるスパイスになるでしょう。




