cizucuが世界中で開催している〈photo poster project(ppp)〉。cizucuに写真を投稿するだけで、フォトポスターの展示会に参加でき、まだ見ぬフォトグラファー友達と出会うことができます。
2025年10月18日・19日、台湾・台北の〈濕地 | venue〉で、台湾初となるpppを開催しました。あの日から、まもなく1年。台北では、毎月顔を合わせる参加者やスタッフが少しずつ増え、写真をきっかけに人が戻ってこられる場所が育っています。
今回はJoJo、Rinさん、cizucuメンバーによる対談を通して、台北での立ち上げを振り返ります。ひとつの都市でpppが始まり、現地のチームへ渡り、続いていくまで。その過程でcizucuが、参加するクリエイター、会場となるギャラリー、作品を見る観客、運営を支えるスタッフや協力パートナーと、どのように関係を築いてきたのか。仕組みと、仕組みだけではつくれない関係性の両方を記録します。
インタビュー参加者
JoJo(台北マネージャー)
Rin(プロジェクトファウンダー)
cizucu編集部
同時通訳:Saki

2025年10月18日・19日、台北での初開催風景
Q.01韓国開催の翌月、台北へ
JoJo
Rin
実はpppを初めて海外・韓国で開催した、そのすぐ翌月の立ち上げです。
開催を決めてから本番まで時間がなく、会場探し、展示者募集、現地スタッフの採用を同時に進めました。日本でつくった形式をそのまま持っていくだけでは、現地の人が継続して関われる場にはならない。だから、台北で一緒に運営してくれる人を探すことを特に大切にしました。
JoJo
Rin

Q.02写真一枚から、街の関係をつくる
JoJo
Rin
JoJo
Rin

Rin
JoJo
Rin

Q.03現地チームだけで運営する緊張
Rin
JoJo
それでも、スタッフのみんなが経験を積み、少しずつ頼もしくなっていくことがありがたかったです。日本チームに連絡すると、現地にいるようにすぐ返事をくれることも、とても心強かったです。
現場のことは、私たちで判断をしながら、日本チームは、困ったときにすぐ支えてくれるので、すごく柔軟性を持って臨機応変に動くことができました。

Rin
Q.04整った仕組みと、現場に合わせる柔軟さ
Rin
JoJo
それだけでなく、状況に合わせてフレキシブルに動いてくれることや、とにかく、対応が早いことも印象的でした。仕組みが整っていることと柔軟さを両立できる会社は、台湾でも多くないと思います。みんなで同じ目標に向かって働けたことが、この一年ですごく良かったです。
Rin

Q.05月に一度会える友達のようなチーム
Rin
JoJo
月に一度会える友達のような感覚もありました。私はマネージャーですが、強く引っ張るというより、みんなでつくることを大事にしていました。スタッフにはppp以外の仕事もあるので、参加できない時期もあります。だから、その人の今の状況を気にかけ、話しやすい雰囲気をつくるようにしていました。

JoJo
Rin
Q.06台南で育った、迎える力
cizucu編集部
JoJo
台南は大阪、台北は東京というイメージです。都市部は人との距離が少し遠くなりますが、台南は近い。母に外国人の友達がいると話すと、すぐにご飯へ誘ったり、泊まっていくように言ったりします。それくらい温かい場所です。
Rin

JoJo
Rin
その後、逆に台北には多くの応募が集まりました。それは台湾チームのおかげでもあります。一度の成功よりも、開催を続け、体験を少しずつ良くしていくこと。その積み重ねがpppへの信頼につながったと思います。
Q.07写真が、台湾で会話の入口になった
JoJo
Rin
台北で開催を重ねる中で、その考えは実際の風景になっていきました。クリエイターが作品の背景を話すと、観客が感想を返し、そこから別の会話が始まります。写真を見ることと、人と関わることが分かれていない。その距離の近さが、交流を好む台湾のカルチャーとpppを結びつけました。

Rin
写真そのものを入口にしながら、参加者、観客、スタッフが互いの言葉を受け取る。その循環が生まれたことで、pppは展示の仕組みから、また会いたい人がいるコミュニティへと変わっていきました。
Q.08台北での一年を、次の都市へ
JoJo
Rin
同時に、より多様なフォーマットを試したり、特別な場所で開催することも考えています。実際にコミュニティと会うことで、みんなが何を求めているのかの解像度が上がってきました。その声をもとに、pppの体験をもっと良くしていきたいです!

Q.09編集後記
もう一つの目標は、写真に限らず、「ここが自分の居場所だ」と感じられる場所を増やすことです。
台北での一年に残ったのは、開催回数だけではありません。参加者が安心して作品を話せる空気、観客が言葉を返せる時間、スタッフが相談できる関係、そして会場や協力パートナーと次の開催を考えられるつながりが残りました。
リアルな場で顔を合わせるからこそ、作品を見た記憶は、人と出会った記憶にもなります。その小さな関係が積み重なり、「また来たい」「次は運営として関わりたい」と思えるコミュニティが育っていきます。
JoJoは台北マネージャーを卒業しますが、チームと育ててきたものは次の人へ受け継がれます。一年前、画面越しの面接から始まった台北のppp。これから別の都市で関わるマネージャーやスタッフ、場所を開くギャラリーや会場、活動を支えるパートナーとも、それぞれの地域に合った関係をつくっていきます。
次の一年も、同じ仕組みの中から、その街にしかない出会いが生まれていきます。

