cizucuが世界中で開催する、都市と日付を選ぶだけで参加できる、フォトポスターの展示会〈photo poster project〉。
私たちが ppp と呼ぶこのプロジェクトは、単なる写真の展示会ではありません。誰もが安心して自分のストーリーをシェアできるコミュニティであり、世界中のクリエイターとリアルな世界で繋がることができるチャンスでもあります。
今回は〈photo poster project〉に参加されたクリエイターのiSO人物體さんに、お話をお伺いしました。

自己紹介をお願いします!
私は「iSO人物體(iSO)」として、2025年から写真を通して“欲望の本質”を探るプロジェクトを続けています
BDSM、人型犬、ラテックスなど、いわゆる周縁的とされる情欲のあり方に関心があり、それらを「愛の多様な表現」として見つめています。
撮影では、支配と服従、痛みと快楽のあいだに生まれる流動的な関係性を、できるだけ“その場の真実”として写し取ることを大切にしています。
被写体の方と信頼関係と安全性を丁寧に築きながら、写真を「人間性」「感情の結びつき」「権力関係」を問い続ける長期的な実践にしていきたいと思っています。
参加したきっかけは?
最初に〈photo poster project〉の存在を知ったのは、〈Threads〉で偶然公式の告知を見かけたのがきっかけでした。
当時は深く考えず、休みの合間にふらっと足を運んでみたのですが、その体験がとても印象に残りました。
それは単なる展示というより、写真家同士が作品を通して交流し、互いの表現が「理解され、見てもらえる」場だったからです。
普段はSNSを中心に活動している私にとって、実際の空間でフィードバックを受け取り、展示空間の中で自分の制作を提示できることは、きっと良い記憶になる。そう感じて参加を決めました。
実際に参加してみてどうでしたか?
pppの魅力のひとつは、テーマの自由さにあると思います。
道端で出会った猫、旅先で切り取った風景、親密なポートレートまで、どんな写真でも展示の中で受け止められます。そして、その一枚一枚の背後には必ず物語があります。
さらに重要なのは、ここが「物理的な場」として、撮影者が自分の言葉で“本当の思い”を語れる場所であることです。

私にとってそれは、競争や比較ではなく、同じ熱量を持つ人たちの中での対話でした。なぜその瞬間にシャッターを切ったのか、撮影時の心の動きは何だったのか。そうした背景を互いに理解し合えることが、この展示の豊かさだと思います。
そして何より、この体験は、私が創作と写真を続けていくための勇気を、静かに、でも確かに与えてくれました。
今回その一枚を選んだ理由は?
この写真には、私にとっての“刺”のような感覚があります。ただし私は、意味を一つに固定するよりも、見る人それぞれが自由に解釈を広げてほしいと思っています。
展示当日は、モデルの方にも会場へ来てもらいました。私は、モデルが自分の身体に対して満足していないこと、より正確には、身体をめぐる価値観そのものに疑いを持っていることを知っていました。

けれど、写真が展示空間に置かれ、見られ、語られる中で、最終的に立ち上がってきたのは「美」でした。
その身体は、きちんと“凝視されるに値する”ものだということ。そして、写真が当事者にもたらす価値は、数字では測れない——そうした感覚が、この一枚を通して返ってきたように思います。
私にとって、これはpppに参加して得た最大の収穫でもあります。「あなたの写真は、凝視される価値がある」。
AIが擬像を生み、生成画像が溢れる時代だからこそ、創作者が身体を持って経験した制作の時間や、被写体とともに積み重ねた記憶は、いっそう希少で重要になっていく。私はこの展示で、それを強く確信しました。
photo poster project参加を迷っている人へ
あなたの写真は、見つめられる価値がある。
写真の背後にある物語は、伝えられる価値がある。
その一枚を、どうかあなた自身の言葉で、世界へ手渡してみてください。


