ぼくがカメラをはじめた13年前は、ミラーレスカメラが市場にではじめた頃で、まだまだ「ミラーレス ≒ オリンパス」というイメージが強かったように思います。
ぼくもご多分にもれず、当時の〈OMD EM-10〉からカメラビューしたため、長らくはマイクロフォーサーズがデジタルカメラのスタンダードでした。
それからAPS-Cに移り、今ではフルサイズ機を愛用していますが、振り返るとセンサーサイズを大きくすることに、ある種の幻想を抱いていたようにも思います。
センサーサイズが大きいメリット
もちろん、センサーサイズが大きいことによるメリットは周知の通りです。
センサー面積が大きい分、取り込める光量も多くなるため、ボケ量が大きくなったりダイナミックレンジが広く取れるのが魅力と言えます。

Photo by マサヒデ
また、フルサイズセンサーはAPS-Cやマイクロフォーサーズと比べて高感度ノイズにも強くなるため、暗所や高速シャッターにも有利になります。
フルサイズカメラには、当然コストや機材サイズといったビハインドも存在するわけですが、それを差し引いても有り余る魅力を持つフルサイズ機は、多くの写真愛好家にとって一種、機材のゴールのようにも捉えられています。
魔法のセンサーはない
しかし、センサーサイズを上げることだけが魅力的な写真を撮る方法かというと、必ずしもそうではありません。
むしろフルサイズカメラ(あるいは中判カメラ)をなんでも撮れる魔法のカメラのように捉えていると、いざ機材を買ってみてもあまり変化に気づけず、拍子抜けしてしまうでしょう。

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ロジカルな話をすれば、先ほどあげたようなフルサイズセンサーのメリットは、センサー以外のファクターを調整することで解決できる課題がほとんどだからです。
例えばボケ量や暗所性能に対しては明るいレンズを使うことで、より良い結果を得ることが可能です。
心と腕がなにより大事
フルサイズや中判に対する憧れを写真家が持つことは当然とはいえ、大事なのはそれが全てではないということです。
結局のところ、写真は心と腕です。
小さなセンサーサイズのカメラであっても、極端に言えばスマホカメラであっても、心が惹かれるものに素直に気づき、それを写し撮れる腕があるか。ここがほとんどでしょう。

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デジタルカメラにおいて、センサーサイズがもたらす効果は確かに大きなものがありますが、大きなセンサーを使うことだけが魅力的な写真を撮る要因ではないということに気づくと、手元のカメラにもっと愛着が湧くかもしれません。

