〈Meta〉が提供するテキスト中心のソーシャルメディア・〈Threads〉。そこには日々、世界各国から無数の表現が投稿されています。
『find new pieces』は、〈Threads〉に投稿された無数の作品の中から、才能あふれる作品を見つけ出し、その魅力をマガジンで届ける発掘企画です。毎回テーマを掲げ、それに添う作品を世界中から集めることで、まだ見ぬ才能(new pieces)に出会っていきます。
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cizucuの〈Threads〉で、ふと投稿される “写真のテーマ” 。
そのテーマに合う “あなたの一枚” を、リプライするだけ。
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選ばれた方にはcizucu編集部より、メッセージをお送りいたします!
今回は、世界中から寄せられた無数の応募作品の中から、18作品をご紹介します。
それでは、それぞれの視点と感性が息づく素晴らしい作品を見ていきましょう。
『negative space』
写真の中で、主役を際立たせるのは“写っているもの”だけではありません。
あえて残された空、静けさ、間。
その余白があるからこそ、視線は一点へ導かれ、感情がゆっくりと立ち上がってきます。
広い空にぽつんと浮かぶ影、壁の白さが生む緊張、暗闇が輪郭を強める一瞬。
何もないようで、確かに“何か”が宿るスペース。
あなたが切り取ったのは、どんな余白でしょうか。
余白が語りはじめる、その一枚を見せてください。
new pieces
Photo by Max Burgess
Max Burgess
💙 01
cizucu編集部
漆黒の水面と純白の雪原、ふたつの世界が画面を二分する中に、一羽の白鳥がそっと浮かんでいます。雪の上に刻まれた足跡が、かつてそこに命があったことを静かに語りかけてくるようです。闇という余白が白鳥の存在を際立たせ、光という余白が足跡の記憶を浮かび上がらせる。二種類の余白が共鳴し合う、稀有な一枚です。
Photo by 賴明宏 Oscar
賴明宏 Oscar
💙 02
cizucu編集部
波状のガラス仕切りが、旅人の姿をリズミカルに分断しています。床の広大な余白が視線を下へと引き寄せる一方、仕切りの隙間からのぞく青いスーツケースが鮮やかなアクセントとなって、旅の途中という時間の宙吊り感を絶妙に表現しています。「見えない部分」を意図的に作り出す構造物が、そのまま余白の装置として機能している点が秀逸です。
Photo by ZHANG
ZHANG
📷 SONY α7 IV
💙 03
cizucu編集部
黒い溶岩の大地と広大な青空のあいだに、白いバスがぽつんと佇んでいます。画面の大半を占める空の余白が、地上のちいさな営みをいっそう際立たせ、雄大さと孤独感を同時に漂わせています。雪をいただく山々でさえ背景に退いてしまうほど、空の存在感は圧倒的です。スケールの対比によって余白の力を最大限に引き出した、清々しい作品です。
Photo by PinkBuBBle
PinkBuBBle
💙 04
cizucu編集部
グラデーションのかかった淡い空を背景に、街灯のシルエットだけが一本、凛と立っています。余白の量が主役の孤独をそのまま体現しているようで、見る者の心にも静かな空白が広がっていきます。よく見ると灯具の上に小鳥がとまっており、その小さな発見が余白の中に宿った命を教えてくれます。引き算の美学が徹底された、潔い一枚です。
Photo by rockiepatch
rockiepatch
💙 05
cizucu編集部
霧が世界のすべてを白く塗りつぶした浜辺に、朽ちた杭と人影がぼんやりと浮かんでいます。空と海と砂浜の境界線が溶け合い、画面全体がひとつの大きな余白と化しています。「何もない」のではなく、「すべてが余白に還っていく」感覚。霧という間が、存在の輪郭をやさしく曖昧にしていく、詩的な一枚です。
Photo by Thomas_J
Thomas_J
📷 SONY α6000
💙 06
cizucu編集部
がかった都市の空を背景に、コンクリートの塀の上に三人の子どもたちが肩を寄せ合っています。くすんだグレーの空という巨大な余白が、黄色いジャケットの温もりをひときわ際立たせています。都市の無機質さと人の温度が対比される中、塀の向こうに何を見つめているのかが気になって、視線がいつまでも画面に引き戻されます。
Photo by Lawrence Cheung
Lawrence Cheung
📷 SONY α7
💙 07
cizucu編集部
螺旋を描く白い曲線が画面を埋め尽くす中、左下の隅にふたりの人物がそっと寄り添っています。建築の持つ圧倒的なスケール感が余白として機能し、小さな人間の存在をまるで詩の一節のように際立たせています。モノクロームの世界だからこそ、ふたりの輪郭がくっきりと際立ち、広大な白の中に愛おしさが凝縮されているように感じます。
Photo by Yukihiro
Yukihiro
💙 08
cizucu編集部
深い緑の森を背景に、白い日傘を差した人物が右下に小さく収まっています。鬱蒼とした木々の暗さが余白として機能し、白い傘と衣服を浮かび上がらせる構造が見事です。日傘の上に落ちる葉影が自然との対話を示し、「守られている」というよりも「森に呑み込まれていく」ような静かな緊張感が漂っています。光と影の余白が、人の小ささを静かに語りかけてくる作品です。
Photo by AinokazeKureha
AinokazeKureha
📷 NIKON D3S
💙 09
cizucu編集部
広大なモノクロームの空に光芒が差し込み、その真下にひとりの少女のシルエットが立っています。重なる山々のグラデーションが奥行きある余白を形成し、少女の存在をいっそう孤高なものに見せています。空という巨大な余白に光が降り注ぐ構図は、まるでその一点の人物のために世界が用意されたかのような感動を与えてくれます。余白が祝福の舞台装置となった、力強い一枚です。
Photo by Namsong Han(한남송)
Namsong Han(한남송)
📷 SONY ZV-1
💙 10
cizucu編集部
薄汚れた壁面の広大な余白の中に、監視カメラとその影がひっそりと存在しています。カメラという「見る者」が、余白によって逆に「見られる者」として晒されているような皮肉な逆転が面白いです。影がカメラ本体よりもむしろ雄弁に存在感を主張しており、「実体」よりも「不在の痕跡」の方が強く語りかけてくる、余白の本質を突いた一枚です。
Photo by shinesnooping
shinesnooping
📷 RICOH GR IIIx HDF
💙 11
cizucu編集部
暗闇に包まれた空間の奥に、白く輝く壁面が浮かび上がり、その前を一人のシルエットが横切っています。光の矩形そのものが余白として機能し、人物の小ささと孤独をいっそう際立たせています。「5」という数字だけが静かに空間に刻まれ、どこへ向かうのかわからない移動の途中感が、見る者の想像力をそっと刺激します。
Photo by 林熏
林熏
💙 12
cizucu編集部
反り上がった屋根の縁にずらりと並ぶ鳥たちと、大きな余白の空へ飛び立った一羽。集団と孤独、静止と運動、そのふたつの対比が広大な白い空を舞台に展開されています。飛び立った一羽が向かう先には何もなく、その「何もなさ」が自由の象徴として強烈に輝いています。余白が「可能性」そのものを体現した、晴れやかな一枚です。
Photo by newayou
newayou
📷 APPLE iPhone 8
💙 13
cizucu編集部
画面の大半を占める漆黒の闇の中に、ガラス張りの建物入口だけが遠くひっそりと光っています。大人と子どものシルエットが寄り添う姿が、その小さな光の中にかろうじて見えます。闇という余白の圧倒的な質量が、光と人の存在をいっそう貴重なものとして際立たせており、見つめるほどに静かな感情が胸の奥から湧き上がってくる作品です。
Photo by 青
青
💙 14
cizucu編集部
曇り空という広大な余白を背景に、屋上でそっと寄り添うふたりのシルエットと、風にたなびくドレスの裾が描かれています。電線の細い線が空間を水平に分断し、その下にふたりの世界が静かに息づいています。余白の広さがふたりの感情の豊かさを映しているようで、言葉のいらない、ただそこにいるだけで完結した瞬間を切り取った美しい一枚です。
Photo by mimeograph_uk
mimeograph_uk
💙 15
cizucu編集部
深く澄んだコバルトブルーの空を背景に、翡翠色のガラス張りビルの頂部がのぞいています。空という余白がビルの色彩と呼応し合い、互いを引き立て合っています。建物の上端が画面を非対称に区切ることで生まれる右側の余白が、都市の中にも「息をする場所」があることを教えてくれるようです。色と形の対話が心地よく響く、洗練された構図です。
Photo by 編時(Amiji)/Sumeshi
編時(Amiji)/Sumeshi
💙 16
cizucu編集部
左から大きく枝を伸ばす松の木が、青空と入道雲のはざまへと向かって広がっています。根も幹も見せず、枝と葉だけで画面に飛び込んでくる構図が大胆で、余白の使い方に日本画的な感性を感じます。雲が下方に広がり、晴れた青空が上方に残ることで、松の枝がちょうどその境界線上を泳ぐように見える点が、この作品の最も美しい偶然です。
Photo by 茹
茹
💙 17
cizucu編集部
広く取られた空の余白が、被写体の存在を静かに際立たせる一枚。白いワンピースの軽やかさと、空へと浮かぶ小さな色の対比が、見る者の視線と想像を遠くへ導いていきます。語られすぎない構図だからこそ、感情や物語がそっと立ち上がり、余白そのものが主題として機能している点が印象的です。
Photo by 綾
綾
💙 18
cizucu編集部
白い壁面に斜めに落ちる影のラインが画面を二分し、その手前に赤い花をまとった木が鮮やかに佇んでいます。白壁という巨大な余白の中に、影という「もうひとつの余白」が重なり合う二重構造が独創的です。無彩色の余白だからこそ、赤い花の色がまるで叫び声のように響き渡り、日常の路地裏に潜む美しさを鮮烈に切り取った一枚となっています。
最後に
いかがだったでしょうか。
『negative space』というテーマは、被写体を“引き算”で語る視点を私たちにくれます。写っていない部分、空けられたスペース、静かな間があるからこそ、視線は研ぎ澄まされ、写真の中の気配や感情がより鮮明に立ち上がってきました。今回寄せられた作品からは、広がりのある空気感、孤独や余韻、緊張と解放、そのコントラストが確かに伝わってきます。
まだ見ぬ才能(new pieces)を見つけ出すということ。それこそが、本企画を通して果たしたい役割であり、あなたの表現が、より多くの人の心に届くきっかけになることを願っています。
次回のテーマも、ぜひお楽しみに。
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