先日まで開催されていたハッシュタグキャンペーン〈#mono〉へのたくさんの投稿、ありがとうございました。
モノクロは色を削ぐぶん、光の方向や影の密度、線の強さ、質感の手触りがまっすぐに残ります。今回寄せられた作品でも、白を抜くのか黒を沈めるのか、輪郭を立てるのか溶かすのか、その選び方が写真の空気になっていました。
今回のキャンペーンで集まった作品の中から数作品をフィーチャーし、ご紹介いたします。
Editor’s Choice #mono

Photo by hkr_capturedmoments
hkr_capturedmoments
人の少ない新幹線の駅ホーム
📷 Canon EOS Kiss X7
cizucu編集部
静かなホームの余白と、人物の配置が効いていて、モノクロならではの“音の少なさ”が伝わってくる一枚です。白の抜けがきれいなので、画面が重くならず、黒の締まりで空間の奥行きが自然に出ています。視線がぶれずに主題へ落ちる、構図の整理もすっと入ってきます。

Photo by kahoru
kahoru
cizucu編集部
黒の面積をしっかり取って“沈み”をつくりつつ、ハイライトで要所だけを持ち上げているバランスが美しいです。情報量の多いシーンでも、階調が崩れず、線と面のリズムで画面が整っています。コントラストを、押しつけずに品よく使えているのが印象的でした。

Photo by Andy Chan
Andy Chan
cizucu編集部
光の当たり方で質感が立ち上がり、モチーフの手触りまで想像できる一枚です。白を飛ばしすぎない露出で粘っているので、ハイライトの“薄さ”が残り、画面の空気がやわらかいまま保たれています。主題の輪郭が立ちすぎないのに、存在感が消えない、モノクロの難所をきれいに越えています。

Photo by T-T
T-T
witness a fate(already known).
cizucu編集部
言葉の強さに引っ張られず、写真としての“間”を大事にしているのが伝わります。黒の沈みが深いぶん、視線が自然に明部へ誘導され、物語の入口と出口がはっきりしています。輪郭を硬くしすぎず、余白に温度が残っているのも良いポイント。モノクロで「意味」を立てつつ、「空気」も残せていました。
最後に
いかがだったでしょうか。
モノクロは“色を消す”というより、“残す要素を選び直す”表現です。次に撮るときは、白をどう抜くか、黒をどこまで沈めるか、輪郭をどれだけ残すか、その判断を少しだけ意識してみてください。写真の空気が、きっと変わっていきます。
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