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Threads 発掘企画 | find new pieces『dream』| まだ見ぬ才能に出会う | Focus #669

By cizucu ·

Threads 発掘企画 | find new pieces『dream』| まだ見ぬ才能に出会う | Focus #669

Cover photo by Lizzy

〈Meta〉が提供するテキスト中心のソーシャルメディア・〈Threads〉。そこには日々、世界各国から無数の表現が投稿されています。

『find new pieces』は、〈Threads〉に投稿された無数の作品の中から、才能あふれる作品を見つけ出し、その魅力をマガジンで届ける発掘企画です。毎回テーマを掲げ、それに添う作品を世界中から集めることで、まだ見ぬ才能(new pieces)に出会っていきます。

How to join

cizucuの〈Threads〉で、ふと投稿される “写真のテーマ” 。
そのテーマに合う “あなたの一枚” を、リプライするだけ。

参加条件はひとつ、cizucuのSNSをフォローです💙
ご応募いただいた作品の中から、
選ばれた方にはcizucu編集部より、メッセージをお送りいたします!

今回は、世界中から寄せられた無数の応募作品の中から、13作品をご紹介します。
それでは、それぞれの視点と感性が息づく素晴らしい作品を見ていきましょう。

『dream』

夢は、眠りの中に現れるものか、
それとも、まだ見ぬ明日に向かって灯るものか。

どちらとも言いきれない。
その境界こそが、夢のほんとうの姿かもしれない。

覚めたのか、まだ続いているのか。
追いかけているのか、すでに始まっているのか。

焦点の合わない輪郭、光の滲み方、どこかで見たような知らない場所。 あるいは、目を開けたまま見つめている、まだ形にならない何か。

あなたがシャッターを切ったのは、どんなひと時でしたか。
あなただけが切り取れる、「夢」の一枚があるはずです。

new pieces

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Photo by nodoka liu

nodoka liu

💙 01

cizucu編集部
色褪せたコンクリートの迷宮に、一本の赤い線が静かに走っています。それは境界なのか、それとも見えない誰かへの導きなのか。階段はどこへも続かないようでいて、確かにどこかへと向かっています。夢の中で迷い込む路地のように、見覚えがあるのに名前がわからない場所。時間の染みが壁に滲み、記憶と現実の輪郭が溶け合っています。灰色の静寂を一筋の赤が断ち切るとき、ここに「今」があることをかろうじて思い出す。目が覚めても、まだあの階段を登っている気がしてならない。そんな感覚を残す作品です。

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Photo by 侯良和

侯良和
「夢」~ 夢,悄悄地從意識的邊緣滲進來,像一層薄霧,置換了白日裡所有的世界。 在夢裡,時間變得模糊;過去與未來互相交錯,我在不同時空中間穿梭。 醒來之後,我們往往記不清細節,只留下些微的情緒與經歷。這件作品是拍攝水中倒影而成,不是AI的作品。

💙 02

cizucu編集部
現実と夢の境界が、ゆらぎの中で静かに溶け合っていく一枚。水面に映る人物は確かに存在しているはずなのに、その輪郭は曖昧で、どこか別の世界に立っているようにも見えます。青と影のコントラストが、内面の深層へと引き込むようで、鑑賞者の記憶や感情にそっと触れてくる。夢とは、形を持たないまま確かに在るものだと思わせる作品です。

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Photo by Walter Leung

Walter Leung

📷 SONY α6700
💙 03

cizucu編集部
列車は走り続け、車内には静寂が満ちています。黄金色の光の中、ひとりの人が深く眠りに落ちています。どこかへ向かう途中なのか、どこかから帰る途中なのか、行き先さえも夢の中に預けたまま、身体だけが運ばれていきます。移動という非日常の中にだけ許される、無防備で美しい眠り。夢を見ているとしたら、それはきっと、まだ見ぬ目的地の景色か、あるいはもう戻れない場所の記憶かもしれません。

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Photo by Kang.fujii

Kang.fujii
Feather in Air (2026).
Museum of Art, Hong Kong.

💙 04

cizucu編集部
深い闇の中に、ひとつの白い光が羽ばたいています。鳥なのか、それとも夢そのものなのか。輪郭はわずかに滲み、確かめようとするほど遠ざかっていくようです。この広大な暗闇は恐ろしいものではなく、むしろ夢を宿すための器なのかもしれません。光はそこにあります。小さくても、揺らいでいても、消えずにそこにあります。追いかけているのか、導かれているのか、それすらわからないまま、私たちはその白さに目を奪われ続けてしまいます。

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Photo by En

En

💙 05

cizucu編集部
かつて光を灯していたはずの蛍光灯が、今は天井からぶら下がり、宙に漂っています。朽ちた床、剥がれた壁、それでも天窓からは白い光がまっすぐに差し込んでいます。役割を終えたものたちが静かに眠るこの空間は、夢の残骸のようでもあり、夢が生まれる前の静寂のようでもあります。壊れているのに美しい。終わっているのに、どこか始まりを予感させる。廃墟とは、時間が夢を見ている場所なのかもしれません。

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Photo by Yi-Hsuan Lin

Yi-Hsuan Lin
Gravity of the Mind

💙 06

cizucu編集部
床に散らばる無数の本は、意識の奥から溢れ出した記憶や物語の断片のようです。ページが静かに開かれたまま漂う光景は、夢の中でだけ成立する曖昧な時間と空間を思わせます。現実では繋がらないはずの断片が、不思議な調和を保ちながらひとつの景色をつくる。これは、言葉や記憶が再構成される「夢の読書体験」なのかもしれません。

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Photo by xxkuroko

xxkuroko

📷 CANON EOS R6
💙 07

cizucu編集部
空に溶けていくような青の中に、ひとりの人が浮かんでいます。上なのか下なのか、立っているのか倒れているのか、重力の感覚がそっと手放されています。髪が揺れ、目は閉じられ、どこか遠くへ意識が漂っているようです。夢の中でだけ許される、あの「落ちるような浮くような」感覚がそのまま一枚の写真になったとしたら、きっとこんな姿をしているのだと思います。青はどこまでも続き、境界はどこにもありません。

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Photo by 陳薪凱

陳薪凱
光影_

💙 08

cizucu編集部
石畳の上に、形のわからない影たちが広がっています。何の影なのか、すぐにはわかりません。見つめるほどに、その輪郭は別の何かに見えてきます。夢の断片のように、意味を持ちそうで持たない形が、光の角度だけを頼りにそこに存在しています。影とは、実体が落とすものであるはずなのに、この写真の中では影こそが主役です。残されたかたちだけが、静かに午後の地面を泳いでいます。

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Photo by Gino Cittadini

Gino Cittadini

📷 FUJIFILM X-E4
💙 09

cizucu編集部
武装した兵士の像が、その手のひらに一羽の蝶をとまらせています。ヘルメットには花が咲き、台座には色鮮やかな祭りの装飾が溢れています。これはスペインのファジャス祭でしょうか。矛盾するものが、祝祭の熱気の中でひとつの像として堂々と立っています。暴力と平和、硬さと柔らかさ、巨大さと繊細さ。夢の中でだけ起こりうる、あり得ない取り合わせが、現実の青空の下に出現しています。蝶はいつか飛び立つのか、それともずっとそこにとどまっているのか。

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Photo by CKC

CKC

📷 SONY α7C II
💙 10

cizucu編集部
都市が、霧の中に沈んでいます。高層ビルの群れは輪郭だけを残し、その足元は白い靄に飲み込まれています。それでも尖塔だけは、霧を突き抜けるようにして空へ向かっています。夢の中の都市はいつもこんな姿をしています。確かにそこにあるのに、触れようとすると煙のように遠ざかる。騒がしいはずの街が、音を失い、記憶の中の風景のように静まり返っています。現実と夢の境界が溶けるとき、都市はこれほどまでに美しくなるのだと、この一枚が教えてくれています。

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Photo by meiiin

meiiin
“The dream”

💙 11

cizucu編集部
霧の中に、人々の姿がぼんやりと浮かび上がっています。子どもが両手を広げ、白い靄の中に駆け込んでいきます。その姿は、夢の入り口に飛び込む瞬間そのものです。大人たちは少し離れたところに立ち、霧の手前で立ち止まっています。子どもだけが躊躇なく、境界を越えていきます。夢を見ることを、まだ忘れていないから。モノクロームの世界の中で、霧だけが柔らかく、すべての輪郭をやさしく溶かしています。あの白さの向こうには、何があるのでしょう。

2026-05-find-new-pieces-dream-image-32

Photo by Lizzy

Lizzy

📷 FUJIFILM X-T30 II
💙 12

cizucu編集部
コンクリートの橋が空を切り分け、その隙間に雲がゆったりと浮かんでいます。無機質なはずの構造物の縁を、鮮やかなピンクの花々が静かに彩ってます。硬いものと柔らかいもの、人が作ったものと自然が育てたもの。その境界が、この一枚の中でやさしく溶け合っています。夢とはきっと、こんな場所に宿るのかもしれません。目を凝らさなければ気づかない、日常の隙間に咲いている何か。見上げた先にこんな景色があったなら、それはもう夢の続きだと思いました。

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Photo by Daniel

Daniel
Dreams here are not just pretty images, they are paths to travel, skies to soar, minimal lights at the end of an immense corridor. Architecture becomes a metaphor for the process, a liminal space: the darkness is the fears and those slits of light are the ideas and desires that call us from afar. What invites us to transit, always in movement towards that clarity and to the transit through new nuances: search, get lost, try again.
In the end, more than finding a perfect dream, what remains is the mark of the path traveled, the wake of that inner journey that reveals who we are when we decide to follow what our spirit yearns for.

💙 13

cizucu編集部
暗闇の中に差し込む一筋の光へ、無意識に手を伸ばすその姿。届きそうで届かない距離は、夢の中で感じるあの曖昧な感覚に似ています。現実と非現実の境界が溶け合う中で、人は何かに導かれるように動き続ける。この光は希望なのか、それともただの幻なのか。触れた瞬間に消えてしまいそうな、その不確かさこそが「夢」そのものの輪郭なのかもしれません。

最後に

いかがだったでしょうか。

「夢」というテーマは、見る人によって、その輪郭がまるで異なります。今回寄せられた作品からは、鮮やかな願望や高揚感だけでなく、目が覚めた後の余韻、まだ言葉にならない予感、あるいはとうに手放したはずの何かへの眼差しなど、それぞれの撮り手が向き合った夢との距離が、静かに伝わってきました。

まだ見ぬ才能(new pieces)を見つけ出すということ。それこそが、本企画を通して果たしたい役割であり、あなたの表現が、より多くの人の心に届くきっかけになることを願っています。


次回のテーマも、ぜひお楽しみに。
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