先日まで開催されていたハッシュタグキャンペーン〈#bokeh〉へのたくさんの投稿ありがとうございました。
ボケは被写体を引き立てるだけでなく、距離感や空気感までを静かに形づくり、写真全体の温度を左右します。輪郭を溶かす・残すの判断や、点光源のにじみ方、前景と背景の層のつくり方など、さまざまな表現が投稿されました。
今回のキャンペーンで集まった作品の中から数作品をフィーチャーし、ご紹介させていただきます。
Editor’s Choice #bokeh

Photo by PAPALIN
PAPALIN
cizucu編集部
やわらかいボケの量感を丁寧に整えることで、主題の存在感が自然に引き上げられている一枚です。輪郭を溶かしすぎず、必要な情報だけが残るバランスが心地よく、画面全体の空気感まで写し込まれています。視線の起点と終点がぶれないので、静かな強さが生まれています。

Photo by kazkaz
kazkaz
📷 SIGMA fp
cizucu編集部
点光源が粒立つ“玉ボケ”の魅力を、構図の中で丁寧にコントロールしている一枚です。背景の情報量が多い状況でも、ボケの階調が崩れず、視線が自然に主題へ戻ってくる導線がつくられています。華やかさと整理のバランスが美しく、画面のリズムがきれいに保たれています。

Photo by iNO
iNo
📷 SONY α7R II
cizucu編集部
前景と背景のボケが層をつくり、立体感がきれいに立ち上がっている一枚です。主題にだけ“芯”が残るように整えられているので、やわらかさがありつつも情報が薄まりません。距離感の写し込みが丁寧で、画面に奥行きが自然に保たれています。

Photo by Thomas_J
Thomas_J
📷 RICOH GR III
cizucu編集部
GRらしい切れ味の中に、背景のとけ方がほどよく効いている一枚です。ボケで画面を“整理”しつつ、残すべきディテールはきちんと残るように調整されていて、日常のワンシーンがすっと立ち上がってきます。硬さとやわらかさの切り替えが的確で、視線の流れが美しく整っています。
最後に
いかがだったでしょうか。
ボケは被写体を引き立てるだけでなく、写真に「余白」と「温度」を生み出してくれる要素でもあります。次にシャッターを切るときは、何をくっきり残して、何をやわらかくほどくか。その選び方から、画面を組み立ててみてください。背景の光や前景のかぶせ方ひとつで、写真の空気はぐっと変わっていきます。
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