〈Meta〉が提供するテキスト中心のソーシャルメディア・〈Threads〉。そこには日々、世界各国から無数の表現が投稿されています。
『Read Your Photography』では、ただ見るだけでは出会えない、写真の裏側にある“物語”に目を向けます。〈Threads〉を通じて集まった作品とともに、その一枚が生まれた背景やその人だけの時間を、cizucuマガジンが12言語に翻訳し、世界中へ届けます。
物語を心にしまっておくのもひとつの選択。けれど、その想いは、誰かの心に静かに触れ、まだ見ぬ感動を生むかもしれません。
How to join
cizucuの〈Threads〉で、ふと投稿される “写真のテーマ” 。
そのテーマに合う “あなたの一枚” を、リプライするだけ。
参加条件はひとつ、cizucuのSNSをフォローです💙
ご応募いただいた作品の中から、
選ばれた方にはcizucu編集部より、メッセージをお送りいたします!
今回ご紹介するのは、世界中から集まった3名の作品です。
それでは、唯一無二の物語を、そっと覗いてみましょう。
3 STORIES

Photo by kukuson
kukuson
📚 01
The Story
同性愛者がまだ愛を打ち明けることも、世の中にこの羨ましい愛を公にすることもできなかった時代、どれほど多くの人が暗い片隅で彷徨い、どれほど多くの人が社会の期待と自分自身の欲求の間で苦しみ続けてきたのだろうか。
あまりにも多くの悲しい物語、あまりにも多く取り戻せない「彼ら」がいる。周りの友人たちが愛する人と出会い、結婚し、家庭を築いていくのを見ながら、彼はただ一人、静かにその幸せを見守ることしかできなかった。
そして現代になり、ようやく世界に向かって大きな声で「愛している」と言えるようになったが、愛するその人はすでにどこにもいない。今できること、そしてやるべきことは、すべての人に向けて立ち上がり、証明することだ。
愛は年齢や性別によって分けられるものではない。愛はただ、愛である。
cizucu編集部
時代を越えて積み重ねられてきた抑圧と、それを乗り越えてなお立ち上がる意志が、鮮やかな色彩とともに強く立ち上がる一枚です。掲げられた旗は単なる象徴ではなく、声を上げられなかった過去への応答であり、いまを生きる者たちの証明でもあるように感じられます。ひとりの存在が放つ確かな佇まいが、失われた時間と、それでも続いていく愛の尊さを静かに、しかし力強く伝えています。

Photo by 邱顯燁
邱顯燁
📚 02
The Story
無声の防線、霧の中を進む。
COVID-19の襲来に際し、彼らは国境を守る最後の砦であった。
cizucu編集部
防護服に身を包み、静かに前へと進むその姿は、声なき最前線の重みを雄弁に物語っています。霧のように広がる不安と見えない脅威の中で、彼らは日常を守るために歩み続けていたのだと感じさせられます。光を反射する床と冷たい空間の広がりが、孤独と緊張感をより一層際立たせ、見えない戦いに身を投じた人々の存在を、静かに、しかし確かに刻み込む一枚です。

Photo by kento
kento
📷 RICOH GR III
📚 03
The Story
左半分の闇の中で、頭上の灯りはまるで散らばった星のように、かすかに浮かんでいる。そこではかつて、輝いていた人がいて、舞台に立つために必死に努力していた人もいた。
床には乱れた跡が残り、それはかつての奮闘の証でもある。しかし、物語の結末がいつも華やかであるとは限らない。舞台の灯りが落ちたあと、彼らは再び人混みへと戻り、イヤホンをつけ、スマートフォンを操作しながら、他の誰かと同じような日常を生きていく。
一方、右半分の光は、目を開けていられないほどにまぶしい。鉄骨が交差する天井は、未完成の骨組みのように冷たく頭上にのしかかる。床は白く光り、まるですべての視線がここに集まっているかのようでありながら、同時にまだ輪郭の見えない未来のようでもある。
少女はその光の中で身を縮め、無力感と向き合いながら、何かに抗っているかのようだ。イヤホンをつけ、世界を外側へと遮断している。幕の向こうには、ぼんやりといくつかの人影が見える。彼らは舞台に上がることも、去ることもなく、ただそこに立ち、結末を待っている。成功を期待しているのか、それとも失敗の瞬間に冷笑するために待っているのかもしれない。
灯りはまだ消えていない。
そして、誰かは今もなお光の中で待ち続けている。
いつか、ようやく「見られる」その瞬間を。
cizucu編集部
闇と光に鋭く分断された空間が、舞台の裏と表、過去と未来のあわいを象徴的に浮かび上がらせる一枚です。左に残る痕跡は、積み重ねてきた時間と見えない努力を静かに語り、対する右の強い光は、まだ輪郭を持たない可能性と不安を同時に照らしています。中央に引かれた境界線が、立ち止まるしかない瞬間の緊張を際立たせ、「見られる」ことを待つ存在の孤独と希望を、静かに、しかし鋭く伝えています。
最後に
いかがだったでしょうか。
ビジュアルだけでは語りきれない魅力に、私たちは目を向けていきたい。『Read Your Photography』は、写真の奥にある想いや感情に目を向け、ひとつの物語として受け取るための企画です。
写っているのは、ほんの一瞬です。けれどその奥には、確かに流れ続けてきた時間と、言葉にならなかった感情があります。
どうか写真を読むように、そして頁をめくるように、味わってみてください。
次回の『Read Your Photography』も、ぜひお楽しみに。
cizucuの各種SNSをフォローして、お待ちください📚

