〈Meta〉が提供するテキスト中心のソーシャルメディア・〈Threads〉。そこには日々、世界各国から無数の表現が投稿されています。
『find new pieces』は、〈Threads〉に投稿された無数の作品の中から、才能あふれる作品を見つけ出し、その魅力をマガジンで届ける発掘企画です。毎回テーマを掲げ、それに添う作品を世界中から集めることで、まだ見ぬ才能(new pieces)に出会っていきます。
How to join
cizucuの〈Threads〉で、ふと投稿される “写真のテーマ” 。
そのテーマに合う “あなたの一枚” を、リプライするだけ。
参加条件はひとつ、cizucuのSNSをフォローです💙
ご応募いただいた作品の中から、
選ばれた方にはcizucu編集部より、メッセージをお送りいたします!
今回は、世界中から寄せられた無数の応募作品の中から、11作品をご紹介します。
それでは、それぞれの視点と感性が息づく素晴らしい作品を見ていきましょう。
『silhouette』
光が強く差すとき、色や細部は静かに消え、
そこには“形”だけが残ります。
人の姿、建物の線、木々の輪郭。
シルエットは、ただの影ではなく、 その場の光や時間がつくり出す一つの風景です。
夕暮れの空に浮かぶ影、逆光のなかで際立つ輪郭。
見えているものが少ないからこそ、そこには想像が広がっていきます。
あなたが出会ったのは、どんな“シルエットの瞬間”でしょうか。
光と影が描いた、その一瞬を、ぜひ見せてください。
new pieces

Photo by 孫國國
孫國國
📷 SONY α7 IV
💙 01
cizucu編集部
無数の建物がひしめき合う都市の中に、一本の深い影が静かに落ちています。それはまるで、この街にもう一つの時間軸が差し込まれたかのよう。色も質感も豊かに存在しているはずなのに、その影が通ることで一瞬すべてが均され、“形”だけの世界が現れる。光によって可視化された都市の構造と、その裏側に潜む静けさ。日常の中に潜むもうひとつの風景を、鋭く切り取った一枚です。

Photo by *chaco*
*chaco*
💙 02
cizucu編集部
強い逆光の中で、列車は輪郭だけを残し、風景の奥へと溶け込んでいきます。黄金色に染まった空気の中、レールだけが鋭く光を拾い、まるで時間の流れそのものを描いているかのようです。複雑に重なる電線や遠景の山並みも、すべてが静かに層をなし、この一瞬の密度を高めている。見えているのは“形”だけ。それでも、この先へ進んでいく物語を、確かに感じさせる一枚です。

Photo by Judi Howarth Jenkins
Judi Howarth Jenkins
Silhouette of a couple returning to their yacht with their groceries.
Camden Haven River NSW Australia
💙 03
cizucu編集部
静まり返った水面に、ふたりのシルエットがそっと浮かび上がる。色彩は豊かに広がっているのに、その中心にあるのはあくまで“かたち”だけの存在です。ゆるやかに広がる波紋が時間の経過を静かに伝え、遠くの船や山並みもまた、輪郭として風景に溶け込んでいく。言葉を交わさずとも伝わる距離感と気配。この一瞬は、光と水がそっと包み込んだ、やわらかな記憶のようです。

Photo by wang fong ya
wang fong ya
silhouette
📷 OLYMPUS E-M10MarkIV
💙 04
cizucu編集部
重厚な屋根の輪郭が、空を大きく切り取るように広がる中、小さく覗く月が静かに存在を主張している。圧倒的な黒の面積に対して、わずかな光だけが配置されることで、空間の静けさと時間の深さがより際立ちます。細かな装飾や構造もすべて“形”へと還元され、建築と自然が同じレイヤーで対話しているよう。余白と沈黙の中に、確かな詩情を宿した一枚です。

Photo by bantenna32
bantenna32
a stranger at St. Paul’s
📷 OLYMPUS E-P7
💙 05
cizucu編集部
硬質なガラスの隙間に切り取られた光の中で、人のシルエットが静かに立ち上がる。奥に浮かぶドームの輪郭と呼応するように、直線と曲線が交差し、都市の構造そのものが一枚の構図として現れているのが印象的です。色を削ぎ落としたことで、空間の奥行きと緊張感がより際立ち、そこに立つ“ひとり”の存在が強く意識される。光に導かれるような静かな瞬間を捉えた作品です。

Photo by AinokazeKureha
AinokazeKureha
祈りの地チベット、
光と影の境界で
💙 06
cizucu編集部
曇天の下、舞い上がる紙片とともに、ふたりのシルエットが空へと手を伸ばす。その瞬間、重たい雲の層さえも背景へと退き、動きだけが強く浮かび上がってくる。細かな断片が風に散る様子は、形でありながら時間そのものの軌跡のよう。表情は見えないのに、その仕草には解放や願いの気配が宿る。光を抑えたことで、かえって感情の輪郭がくっきりと立ち現れる一枚です。

Photo by Donna Samuels Photography
Donna Samuels Photography
Travelling to destiny
💙 07
cizucu編集部
燃えるような空を背に、鹿の姿は完全なシルエットとして浮かび上がります。細部はすべて闇に沈みながらも、枝のように広がる角や身体の輪郭が、確かな存在感を語っている。角に絡まる草さえも、この瞬間の物語の一部として静かに映り込むのが印象的です。色が極限まで削ぎ落とされたことで、生命の強さや孤高さが際立ち、ただ立っているだけで一つの風景を完成させている一枚です。

Photo by Sangwook Lee
Sangwook Lee
📷 RICOH GR IV
💙 08
cizucu編集部
斜めに差し込む光が、人物の輪郭を一瞬だけ浮かび上がらせ、すぐに闇へと沈めていく。その背後にある色や文字は確かに存在しているのに、視線は自然と“影”の側へと引き寄せられるのが印象的です。顔の表情は見えなくとも、その歩みや姿勢からわずかな気配が伝わってくる。日常の一コマでありながら、光によって切り取られたことで、どこか物語性を帯びた瞬間へと変わっています。

Photo by 杜柏沅
杜柏沅
作品名:進擊的巨人
📷 FUJIFILM X-M5
💙 09
cizucu編集部
圧倒的な余白とコントラストの中で、ひとりのシルエットが静かに歩みを進めている。大きく湾曲する構造物は光そのものの形のようであり、その下に置かれた人物は、スケールの対比によってより小さく、しかし確かに存在していることを感じさせます。削ぎ落とされた世界の中で、動きだけが際立つこの一瞬。空間と人の関係性を、極めて純度の高い“形”として描き出した作品です。

Photo by potatorinnie
potatorinnie
💙 10
cizucu編集部
深い青に満たされた水槽の前で、人々は影となって世界の外側に立っている。色彩豊かな海の中に対して、こちら側はただの“形”として存在する対比が印象的です。手を伸ばす仕草や身振りが、そのまま感情のかたちとして浮かび上がり、言葉を介さずに伝わってくる。見ているはずなのに、どこか“見入っている側”の物語が主役になるような、不思議な距離感を孕んだ一枚です。

Photo by Deep Chan
Deep Chan
Vaundy Summons the Giant Hand, Clockenflap 2025
💙 11
cizucu編集部
眩い光に包まれたステージと、そこへ手を伸ばすシルエットの対比が印象的で、観る者を一気に熱気の中へ引き込みます。モノクロによって情報が削ぎ落とされ、音や歓声までもが立ち上がるような臨場感があります。無数の手の中で、手前の大きな手が象徴的に配置され、「この瞬間を掴もうとする意志」と「音楽との距離の近さ」を強く感じさせます。ライブの一瞬の輝きと、その中にいる個の存在が美しく共存した一枚です。
最後に
いかがだったでしょうか。
シルエットという被写体は、光の当たり方や時間、見る角度によって、同じ景色でもまったく違う印象を生み出します。輪郭だけが浮かび上がることで、そこにあるはずの色や細部は消え、代わりに形や気配、物語が静かに立ち上がる。
今回寄せられた作品からは、ドラマチックな光と影だけでなく、ふとした瞬間に生まれる静かな輪郭や、見る人の想像を引き出す余白など、撮る人それぞれが出会った“シルエットの時間”が確かに伝わってきました。
まだ見ぬ才能(new pieces)を見つけ出すということ。それこそが、本企画を通して果たしたい役割であり、あなたの表現が、より多くの人の心に届くきっかけになることを願っています。
次回のテーマも、ぜひお楽しみに。
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