cizucuが世界中で開催する、都市と日付を選ぶだけで参加できる、フォトポスターの展示会〈photo poster project〉。
私たちが ppp と呼ぶこのプロジェクトは、単なる写真の展示会ではありません。誰もが安心して自分のストーリーをシェアできるコミュニティであり、世界中のクリエイターとリアルな世界で繋がることができるチャンスでもあります。
今回は〈photo poster project〉に参加されたクリエイターのManabu Ooueさんに、お話をお伺いしました。

自己紹介をお願いします!
海洋調査の現場に関わりながら、水中を中心に写真を撮影しています。海藻や海中林など、普段あまり意識されることのない存在をテーマに、記録と表現のあいだを行き来するような制作を続けています。
気候変動によって変化していく環境にも関心を持ち、身近にありながら見過ごされがちなものや風景を、静かにすくい取るように撮影しています。
参加したきっかけは?
広島へ約10年ぶりに戻り、地元での写真展示やコミュニティの雰囲気が分からなかったことが、参加のきっかけでした。
〈photo poster project〉は写真1枚から気軽に参加でき、準備のハードルが高くなかったため、まずは気軽に飛び込んでみようと思いました。作品を通して、今の広島で写真がどのように受け取られているのかを知りたい、という気持ちもありました。

実際に参加してみてどうでしたか?
水中写真は自分の作品だけだったため、最初は少し場違いに感じる部分もありましたが、作品について話す中で、意図や背景が徐々に伝わっていく感覚がありました。
準備から参加したことで、展示の設営方法を学べたことも印象的でした。会場では十数年ぶりに再会する方もいて驚きがあり、初対面の方ばかりでしたが、多くの参加クリエイターの皆さまと交流できました。
さまざまな思いを持って制作された作品や作者の方々に刺激を受け、普段あまりできない写真の話を存分に楽しめた時間でした。
今回その一枚を選んだ理由は?
青く澄んだ海は、必ずしも栄養が豊富とは限らず、むしろ栄養が少ないために透き通って見える場合もあります。一方で、栄養を含んだ水が育む環境は、ときに緑色の風景として現れます。この写真は、そうした水中の状態を静かに写し取った一枚です。

素潜りという制限のある方法で潜ることで、撮影中は光や流れ、身体の動きを意識しながらフレーミングに集中します。そうした一連の動作は、意識というよりも感覚に近い形で行われています。
私にとってこの緑の海は、見た目の美しさとは別のかたちで、豊かさを内包した海の象徴でもあります。
photo poster project参加を迷っている人へ
写真を展示という形で発表することにハードルを感じている方にとって、〈photo poster project〉はとても良い入口だと思います。完成された作品でなくても、今の自分の視点をそのまま出せる貴重な機会です。
写真がどんなふうに受け取られるのかを知るきっかけとして、ぜひ一歩踏み出してみてほしいです。


