〈photo poster project〉のイギリス・ロンドンでのローンチを記念し、イギリスで活躍する3名のフォトグラファーに3つの質問に答えていただきました。彼ら彼女らも参加する、イギリスの初回pppは〈Batsford Gallery〉にて、4月11日(土)・12日(日)に開催。参加者の募集はスタートしており、まもなく受付終了となります。
Rohit Bhattarai

Rohit Bhattarai
Instagram : @__rohit.uk

写真を愛する理由は?
過去の自分と今の自分をつないでくれるからです。ネパールで育った私は、昔からアートに惹かれていました。グラフィティや絵を描いたり、あらゆる形の創造性に憧れたりしていて、その頃から「いつかカメラを持ちたい」と夢見ていました。
2019年にロンドンへ移り住んだとき、すべてが変わりました。この街はまるで映画の中で暮らしているようで、どの通りも、どの角も、完璧なフレームに見えたのです。そこに必要なのは、被写体と物語、そして切り取るべき一瞬だけでした。写真は、そのとき感じた気持ちを表現する手段になりました。
写真によって、私の芸術的なルーツと現実の瞬間を重ね合わせ、何気ない景色を意味のあるものへと変えることができます。私にとって写真は、ただ撮るだけのものではありません。物語であり、感情であり、そして誰かが見過ごしてしまう場所にある美しさを見つけることです。写真は、世界を違う角度から見るための視点を与えてくれました。そして、その視点を、ほかの人たちとも分かち合いたいと思っています。
写真を始めてから、あなた自身にどのような変化がありましたか?
写真を始めてから、世界や自分自身の見え方が変わりました。以前はただ場所を通り過ぎていただけでしたが、今は立ち止まり、細部や光、影、人々、そして見過ごされがちな小さな瞬間に目を向けるようになりました。今では、ここにあるものすべてにそれぞれの意味があり、それに気づくために自分がいるのだと感じています。
写真はまた、私をより忍耐強く、観察力のある人間にしてくれました。適切な瞬間を待つこと、タイミングの大切さを学びました。それによって、より創造的になり、自分の視点を表現することへの自信もつきました。
ロンドンのような都市の感じ方も変わりました。そこでただ暮らすのではなく、日常の風景の中にある物語や感情、意味を探しながら、街と関わるようになったのです。
総じて、写真は私をより意識的に、より芸術的に、そして周囲とより深くつながった状態にしてくれました。もはや「やっていること」ではなく、思考や人生の見方の一部になっています。
pppに参加する理由は?
写真を通して自分の物語を共有できる絶好の機会だと感じたからです。ネパールで芸術的なバックグラウンドの中で育ち、ロンドンで新しい視点を見つけた私にとって、自分の作品が「ただの画像」以上の意味を持てる場所をずっと求めていました。
私にとって写真とは、物語を紡ぐことです。現実の瞬間や感情を切り取り、記録すること。〈photo poster project〉は、そうした瞬間を、パブリックスペースで多くの人に届き、誰かの心を動かしたり、インスピレーションを与えたりできる“かたち”へと変えるチャンスを与えてくれます。
さらにこのプロジェクトは、私自身の成長にもつながります。自分が何を、なぜ撮るのかをより深く考えるきっかけになり、表現に向き合う姿勢を更新してくれます。アートが日常の中で人とつながり、暮らしの中に自然に溶け込んでいく。そんな「より大きな流れ」の一部になれることが、参加を強く後押ししました。
2 for a pound

2 for a pound
Instagram : @2_for_a_pound

写真を愛する理由は?
ありふれた日常に目を向けさせてくれる瞬間を写すのが好きです。深刻になりすぎないように、日々の中にユーモアや皮肉を少しだけ忍ばせて、たとえ少し暗い場所であっても、どこか軽やかさを添えられたらと思っています。
写真を始めてから、あなた自身にどのような変化がありましたか?
技術的な面も、より洗練されてきたと感じています。現場では、後の編集工程を見据えて構図をより慎重に組み立てるようになりましたし、もちろんLightroomでの繊細な調整の技術を磨くことも、常に学び続けるプロセスだと思っています。
pppに参加する理由は?
cizucuのRinさんから声をかけていただき、ロンドンでの初期の展示のひとつに参加できることを光栄に思いました。私はこれまでInstagramでは匿名のままで活動してきたので、最初は参加することに少し迷いもありました。
でも、このプロジェクトや、レベルを問わず同じ志を持つ草の根のフォトグラファーたちを集めていくという理念に惹かれたんです。オンライン上でつながっていた仲間と、実際のアナログな場で会い、リアルな形で交流して、本当のつながりを生み出せる素晴らしい機会だと思いました。
Elly Deakin

Elly Deakin
Instagram : @ellydeakin

写真を愛する理由は?
14歳の頃からカメラを手にしていて、趣味として始めたものが、すぐに人生から切り離せない存在になりました。私は、場所の中にいる人々と、その人たちが周囲の環境とどのように関わっているのかを写すのが好きです。
写真は、ふだんなら見過ごしてしまうような小さな瞬間に気づかせてくれます。たとえば建物に差し込む光の具合、誰かの表情のわずかな変化、ある時間帯の空間が持つ空気感など。写真一枚一枚が、言葉を使わずに物語を語っていると思います。
また、アングルや光、視点を試しながら撮ることも楽しいですし、カメラを通して人や場所とつながっていく感覚も好きです。写真は、私にとって瞬間を手元に留めておき、それを誰かと共有するための方法になっています。
写真を始めてから、あなた自身にどのような変化がありましたか?
写真を始めてから、世界への気づき方が変わりました。人や場所、そして一瞬一瞬を特別なものにしている小さなディテールに、より注意を向けるようになったんです。忍耐強くなること、新しいことに挑戦すること、そして簡単なほうに流されずに面白いアングルを探すことも学びました。
また、人に声をかけたり、これまでなら撮れなかったようなかたちで物語を切り取ったりすることにも、自信がつきました。写真は、歩みをゆるめて、普段なら見逃してしまうものに目を向け、世界を少し違う角度から考えることを教えてくれます。
私にとって写真は、ただ撮ることではありません。意識して見つめ、見過ごされていたかもしれない日常の瞬間を味わい、大切にすることなんです。
pppに参加する理由は?
〈photo poster project〉 に参加したいと思ったのは、作品を通して物語を紡ぐことに重きを置くフォトグラファーやクリエイターたちとつながりたいと感じたからです。Instagramの枠を超えて、同じ志を持つ人たちと実際に会い、写真をフィジカルな空間で体験し、その背景にあるストーリーについて会話できるというアイデアに惹かれました。
こうしたコミュニティの一員であることはとても刺激的です。アイデアを共有したり、フィードバックを交換したり、人生に対するさまざまな視点に触れたりできるからです。〈photo poster project〉 は、創造性や好奇心、そして人と人との本質的なつながりが交わる場所のように感じています。
フォトグラファーとして成長し、インスピレーションを得て、写真をより深い意味で味わうきっかけになる。そんな場だと思っています。


