はじめに
『Shadows of Light』は、cizucuが主宰する、cizucuに登録するクリエイターであれば誰でも応募できるグローバルなオンラインフォトコンテスト。応募作品の中から優れた作品をキュレーションし、プラットフォームとしての新たな才能の発掘、そして、コミュニティとしての支援を目的としています。
今回のテーマは、〈かげ〉でした。
「かげ」という言葉は、もともと「光」そのものや、きらめく光を意味していたそうです。
時代とともに、光があるからこそ生まれる影や、光によって映し出される姿も、「かげ」という言葉で表されるようになっていきました。
夕暮れの道に長く伸びる影や、窓辺に揺れるやわらかな光。 影のように気持ちを落ち着かせてくれる光景や、光のように心を照らしてくれる笑顔。
あなたの心に残っている「かげ」は、やさしく差し込む光だったでしょうか。
それとも、静かに寄り添ってくれた影だったでしょうか。
今回は、皆さんの視点で捉えた「かげ」を、写真を通して教えていただきました。
それでは、応募作品と受賞作品をご紹介いたします。
応募作品

Photo by Yasushi
Yasushi
夜明けの夜久野高原
夜久野高原に朝日が差し込みと光と影が織りなす日本絵画のような光景が目の前に広がりました
cizucu編集部
重なり合う木々に降り注ぐような光と、神秘的な影が目を引きます。光は輪郭を曖昧にし、影は風景をやさしく包み込みます。はっきりと見えないからこそ、どこか非現実的な空気を纏い、想像を静かに広げてくれます。「かげ」が、心を落ち着かせる余白として存在する一枚です。

Photo by イルミナ
イルミナ
masked
📷 NIKON Z f
cizucu編集部
ちょうど船の半分が、光と影によって分断されたアート作品のような一枚です。水の反射を受けてキラキラと輝く船体と、影に沈み、冷たさすら感じさせるもう一方。ひとつの存在の中に共存する明るさと暗さが、人間の持つ表と裏を彷彿とさせます。「かげ」が、もうひとつの真実として浮かび上がる瞬間を収めています。

Photo by Pikanchor
Pikanchor
Child playing with their own shadows on the beach
📷 NIKON D7500
cizucu編集部
砂浜に伸びる二人の影は楽しげで、モノクロであるにもかかわらず、眩しいほどに輝いて見えます。色を排したことで、感情の輪郭がより強く伝わってくるのかもしれません。強い光があるからこそ、くっきりと現れる影。その影は、二人のこれから続いていく未来の強さをも映し出しているように感じられます。
受賞作品

Photo by Esven_sven
Esven_sven
cizucu編集部
柔らかな光の先を見つめる水色の瞳が印象的な一枚。被写体が放つ凛とした美しさと、内側に秘めた生命の強さを同時に感じます。光そのものとしての「かげ」が、被写体をやさしく照らし出しながら、同時に安心できる居場所のように寄り添っています。

Photo by 侑奈
侑奈
📷 SONY α7 IV
cizucu編集部
逆光の中に浮かび上がる人物の輪郭が、光と影の境界を静かに示しています。影によって見えなくなった表情からは、さまざまな想いや背景が想像されます。感情や思考は、影の奥に滲んでいるかのよう。光と影によって、私たちの内面にまで語りかけてくるような作品です。
最後に
いかがでしたでしょうか。
皆さんの作品に映し出された「かげ」は、明るさと暗さを示すためだけの存在ではなく、光とともに在り、私たちにそっと寄り添う存在として感じられました。
あえて残された余白や、静かに揺れる余韻の中に、心に残る瞬間が宿っていることを教えてくれたように思います。
それぞれの「かげ」は、みる人の記憶や感情と重なり合い、これからの日々をやさしく照らしてくれることでしょう。
今回も、たくさんの素晴らしい作品をありがとうございました。
次のフォトコンテストでも、皆さまの作品に出会えることを楽しみにしています!


