〈Meta〉が提供するテキスト中心のソーシャルメディア・〈Threads〉。そこには日々、世界各国から無数の表現が投稿されています。
『find new pieces』は、Threadsに投稿された無数の作品の中から、才能あふれる作品を見つけ出し、その魅力をマガジンで届ける発掘企画です。毎回テーマを掲げ、それに添う作品を世界中から集めることで、まだ見ぬ才能(new pieces)に出会っていきます。
今回は、世界中から寄せられた無数の応募作品の中から、12作品をご紹介します。
それでは、それぞれの視点と感性が息づく素晴らしい作品を見ていきましょう。
『street』
世界は、無数の人と出来事で満ちています。
同じ場所、同じ時間は、二度と訪れません。
角を曲がった、その瞬間。
視線が交わる直前、通り過ぎる背中、立ち止まる足。
街の呼吸と、ふとリズムが重なる一秒。
streetは、偶然から始まります。
けれど、その一瞬を写真にするには、
気配を感じ取る感覚と、踏み出す勇気が必要です。
偶然であり、必然だった一瞬。
あなたのstreetを、見せてください。
new pieces

Photo by Jun Sonokawa
Jun Sonokawa
街なかでの冬の車中泊。
車内から寝起きで撮った一枚。
💙 01
cizucu編集部
無数のバルコニーが重なり、同じ形が繰り返されているはずなのに、窓越しのぼやと一本の木が、その秩序を静かに揺らしています。生活の痕跡が潜む建物と、季節を映す枝葉。そのあいだに生まれた曖昧な距離が、この場所をただの集合住宅ではなく、街の一瞬として立ち上がらせている。偶然に見えて、視線を留めた必然が、確かにここに残っています。

Photo by Sheng Hao Yang
Sheng Hao Yang
日常無題場景
Come and Go, The Circle of Life.
與歸來,幾乎是一種循環、輪迴。
就好像是有些專輯會在曲目之間不停歇的延續下去,
甚至頭跟尾也是一個循環,甚至是對稱,呼應前後。
沒有目的性的按下快門所見,
而有意識地去找出無意識按下的動機裡:
潛藏的生活,或者生命脈絡。
是如此的希望在這座城市的擁擠與窄如細縫的天際線下,
找尋被包圍、被包裹著,把自己隱藏起來的安全感與歸屬感。
甚至重回那些遺憾裡的遺骸,試圖從裡頭找尋一點釋懷的可能,
燃起或者蛻變,而讓自己有那麼一口氣,告訴自己正在往前了。
所謂活道。
📷 NORITSUKOKI EZ Controller
💙 02
cizucu編集部
立ち止まる背中と、流れ続ける街。そのコントラストが、この一瞬に強い緊張感を生んでいます。視線の先に何があるのかは分からないけれど、交差点に満ちる音や速度、無数の行き先が、後ろ姿を通して伝わってくる。止まることも、進むことも選べる場所で、あえて足を止めたその判断が、偶然の街並みをストリートへと引き寄せています。

Photo by Paints0963
Paints0963
📷 Canon EOS R7
💙 03
cizucu編集部
沈みゆく光と、組み上げられていく構造物。そのあいだを人影が静かに横切っていく。止まらない街の営みと、確実に移ろう時間が、同じフレームの中で交差しています。夕暮れという誰にでも訪れる瞬間を、あなただけの距離感で引き寄せたことで、ここは単なる風景ではなく、ストリートの記憶として静かに定着していきます。

Photo by kechun
kechun
力
💙 04
cizucu編集部
コートに引かれた白線と、鉄格子の影。その中で、ひとりの子どもがボールに向かう瞬間だけが、くっきりと浮かび上がっています。高い位置からの視点は、遊びの熱量を少し距離を置いて捉え、街の日常を静かに切り取る。特別な出来事ではないからこそ、この一瞬は、ストリートの奥行きとして心に残っていく作品だと思いました。

Photo by ZwFO
ZwFO
Taiwan,Yiland park
📷 RICOH GR IIIx
💙 05
cizucu編集部
屋根の稜線が空へと伸び、その先に月が静かに浮かんでいます。足元の街を離れ、視線を上へと導いたこの選択が、日常の中にひらけた余白をつくり出している。人の気配は写っていなくても、ここには確かに「街の時間」が流れていて、見上げた一瞬が、そのままストリートの記憶として残されているように感じられます。

Photo by kazrin
kazrin
📷 Canon EOS R5
💙 06
cizucu編集部
闇に沈みかけた壁の中で、ネオンの文字だけが呼吸するように光っています。意味を伝えるための看板でありながら、ここでは言葉そのものが風景となり、街の温度を映し出している。通り過ぎてしまえば見落としてしまう光に、あえて足を止めた視線。その選択が、夜のストリートに潜む感情をすくい上げ、この場所を一瞬だけ特別な座標へと変えています。

Photo by Takaki
Takaki
雨のセンター街です
📷 NIKON Z f
💙 07
cizucu編集部
無数の看板と光が重なり合い、街そのものが一枚の舞台装置のように立ち上がっています。その下で広がるのは、同じ方向を向かない傘の群れ。それぞれが別の目的地を抱えながら、同じ雨の中を進んでいる。賑わいの象徴のような場所で、あえて足元の気配に視線を落としたことで、この写真は「人が行き交う街」ではなく、「人が生きている瞬間」を静かに掬い取っています。

Photo by Kai Kim
Kai Kim
📷 NIKON Df
💙 08
cizucu編集部
壁に背を預け、同じ高さまで腰を落とした視線。その仕草だけで、ふたりのあいだに流れる空気がやわらかくほどけていくのが伝わってきます。言葉が通じるかどうかよりも先に、間合いや表情が関係をつくっていく。その様子を少し距離を保って見つめたことで、この場は出来事の記録ではなく、街の中に生まれた静かな対話として写し取られています。

Photo by eillyp
eillyp
Seagulls on the coast of Busan
📷 Canon EOS 760D
💙 09
cizucu編集部
羽ばたきの音が、画面の外まで広がってくるようです。空と地面、その境界が一瞬だけほどけ、群れの動きがリズムとなって街に流れ込んでくる。狙って切り取ったというより、巻き込まれるように立ち会った瞬間。その中でシャッターを選んだことで、秩序と混沌が同時に立ち上がっています。整った風景ではなく、偶然が重なった結果として現れたこの光景が、ストリートの自由さを雄弁に物語っているように感じました。

Photo by Cegaw Lin
Cegaw Lin
午後のバスケットボールの試合
💙 10
cizucu編集部
ボールが宙に浮いた、その刹那。勝ち負けも、ルールも、まだ決まっていない時間が、コートの真ん中に広がっています。誰かの声、踏み込む足、伸びきった腕。そのすべてが同時に重なり、街の中に小さな熱を生んでいる。狙い通りかどうかよりも、この瞬間に立ち会ったこと自体が、ストリートの確かな証として写し取られています。

Photo by heng zhi
heng zhi
📷 FUJIFILM X-M5
💙 11
cizucu編集部
植物の隙間から覗くようにして切り取られた一席。街の喧騒から半歩だけ引いた場所で、時間はゆっくりとほどけています。こちらに向けられた視線も、持ち上げられたグラスも、どこか自然体で、構えがない。その距離感を崩さずに写したことで、この瞬間は演出ではなく、街に溶け込む日常のひとコマとして静かに残されています。

Photo by さいころ
さいころ
📷 SONY DSC-HX99
💙 12
cizucu編集部
高く切り取られた空白に、行き交う人影が静かに刻まれていきます。巨大な建物に挟まれながらも、歩く速度も向きも、それぞれが異なる。その当たり前の違いが、この場所に確かなリズムを生んでいる。視線を低く保ち、流れの中に身を置いたからこそ、街は圧倒的な構造物ではなく、人の営みとして立ち上がっています。
最後に
いかがだったでしょうか。
人が集まる場所も、光に満ちた瞬間も、静けさの余韻が残る余白も。
それぞれの写真は異なる方向を向きながら、街の時間をそれぞれの感性で写し出していました。
共通していたのは、偶然にすべてを委ねない視線です。立ち止まること、距離を取ること、あえて外すこと。その小さな選択の積み重ねが、ただの通過点を、記憶に残る一瞬へと変えていました。
streetは、狙って写るものではありません。 今回の作品群は、その事実を静かに、そして確かに教えてくれています。
まだ見ぬ才能(new pieces)を見つけ出すということ。それこそが、本企画を通して果たしたい役割であり、あなたの表現が、より多くの人の心に届くきっかけになることを願っています。
次回のテーマも、ぜひお楽しみに。
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