コンテストマガジンフォトポスタープロジェクト
ChallengeFocusIssueKnowledgeReleaseNewsEvent

MAGAZINE

絞って撮影しよう!| Knowledge #400

By マサヒデ · 2025年12月10日

連載『クリエイターズノート』
絞って撮影しよう!| Knowledge #400

Cover photo by masa

※ cizucu認定ライター masa による寄稿マガジンです。

絞って撮影しよう!| Knowledge #400

Cover photo by masa

※ cizucu認定ライター masa による寄稿マガジンです。

レンズ交換式カメラを手にする最初のきっかけとして、ボケの綺麗な写真に憧れたからという人は少なくないでしょう。かくいう私も10年前、ボケの美しい写真を撮りたくてはじめての一眼レフを買いました。

確かにボケ表現は魅力的なものです。ピントの被写体を際立たせると同時に、ボケそのものの美しさもまた魅力的です。一方で、ボケはあくまで表現方法のひとつに過ぎません。ぼかさない写真というのもまた、同様に美しいものです。

今回はあえてボケないよう、絞ってF値を高くした表現について考えてみたいと思います。

パンフォーカスで軽快な撮影を

F値を高くするということは、被写体深度が深くなるということです。ピントの合う範囲が広くなるので、細かなピント調整が不要になります。

画角の全体にピントが合うことをパンフォーカスといいます。例えばフルサイズ換算で焦点距離28mmのレンズであれば、F11まで絞るとほとんどパンフォーカスと言える設定になります。

2025-12-shoot-with-aperture-image-4

Photo by Ryuji Azuma

一度パンフォーカスに設定してしまえば、目に見えたものをさっと捉えて撮影することが可能です。シャッタータイミングを大切に軽快なスナップを撮りたい際には、絞り値を高く設定することでピント合わせの手間が省け、構図に集中できます。

レンズのピーク画質を知る

レンズにはそれぞれ、画質のピークとなる設定値が存在します。多くのレンズはF値をある程度絞った方が画質が上がりやすく、開放で撮影した時よりもより鮮明な、キレのある写真を撮ることができます。 

2025-12-shoot-with-aperture-image-8

Photo by masa

また、絞ることで口径食や周辺減光が改善することもあります。これは機材の特徴をより理解することにも繋がります。手持ちのレンズがF値いくつの時に画質のピークを発揮し、狙った特徴を活かすことできるのか。愛用する機材の特徴を理解することで、状況に応じたF値を選択して写真撮影することができます。

スローシャッターを切る

人や水の流れを写し取りたい時、シャッター速度を遅くすることで、動体の残像を写真に残すことができます。

しかしシャッター速度を遅くすると取り込む光の量が多くなるため、ISO感度は最低にした上で、周辺の明るさによってはさらにEV値を下げる対策をしなくてはいけません。

2025-12-shoot-with-aperture-image-12

Photo by Yuya

光量を抑える最も手軽な方法は、絞り値を上げることです。絞ってカメラに取り込める光を制限することで、適切な露出でスローシャッターを楽しむことができます。

光条の魅力

絞り開放の際に魅力となる光の表現がボケであれば、絞った際に楽しみたいのが光条です。 光条とは光の筋のことで、絞り羽根の隙間から光が放射状に伸びている様子を表します。この光条をうまく取り入れると、シャープで清潔な印象の写真にすることができます。 

2025-12-shoot-with-aperture-image-16

Photo by masa

 太陽や街灯のような光源に対して、ぼかす表現と光条を作る表現のどちらがいいという正解はありません。様々な絞り値を試しながら、自分の好きな表現を見つけましょう。

編集部のおすすめ

  1. マガジン
  2. Knowledge
  3. 絞って撮影しよう!| Knowledge #400