はじめに
『Chose Best Composition』は、cizucuが主宰する、cizucuに登録するクリエイターであれば誰でも応募できるグローバルなオンラインフォトコンテスト。応募作品の中から優れた作品をキュレーションし、プラットフォームとしての新たな才能の発掘、そして、コミュニティとしての支援を目的としています。
今回のテーマは、〈構図の工夫〉でした。
同じ場所、同じ被写体でも撮影者によって写真の雰囲気は大きく変わります。
カメラ、レタッチなど様々な要素がありますが、構図も写真の見え方を大きく左右する要素の1つです。
なんてことない見慣れた風景でも構図のテクニックを使うことで魅力的な作品にすることもできます。
皆さまの構図へのこだわりや、構図に込めた想いが伝わってくる写真が多く応募され、改めて写真における構図の重要性と可能性を感じました。
それでは、応募作品と受賞作品をご紹介いたします。
応募作品

Photo by ゆ〜き
ゆ〜き
紅葉の窓に富士山!
cizucu編集部
神社の参道から覗く富士山を撮った一枚。鮮やかな紅色に色づいた紅葉のフレームにすっぽり収まった富士山。神社というロケーションから神聖さも感じられます。

Photo by ゆう
ゆう
映画広告の中で背中を合わせる男女の姿と、道行く女性のうつむきかげんの姿を重ね、何かのストーリーを生み出したかった
📷 LEICA M11-P
cizucu編集
街中をスマホを見ながら歩く女性を捉えた一枚。広告の中で背中合わせに立つ男女の姿と、手前を歩く女性のうつむき加減のシルエットを重ね合わせることで、現実と虚構が交差したような独特の世界観が生まれています。説明ではなく構図そのもので、何かのストーリーが始まっていることを予感させる点が非常に魅力的で洗練されていると感じました。

Photo by ロザロザ
ロザロザ
ひまわりのつぼみに魅せられて
📷 NIKON Z6III
cizucu編集部
ひまわり畑のつぼみを主役にした一枚。満開の花々に囲まれながら、あえて開ききっていないつぼみを主役に据えるという視点の選び方が、自然への眼差しのやさしさを感じさせます。 前後のボケを大きく取り入れ、主役のつぼみを真ん中に捉える日の丸構図が空間の深さをつくり、つぼみの細やかな質感にそっと光が集まるようです。きっとこのつぼみも周りのひまわりのように鮮やかに花開く時が来るのでしょう…!
受賞作品

Photo by pei.
pei.
夏かし。
📷 FUJIFILM X-T5
cizucu編集部
海辺のコンクリートに腰掛ける男女の写真。淡く差し込む光の中で、人物を上半身ではなく足元だけで切り取る構図が非常に印象的で、見る側に想像の余白を大きく残している点に惹かれました。 2人の距離感や服の質感、コンクリートの直線が控えめなリズムをつくり、それらが水平線の静けさと溶け合うようにまとまっていて、とても魅力的な一枚でした。

Photo by Yosuke0312
Yosuke0312
through the forest
📷 NIKON D750
cizucu編集部
深い森の中から飛び出してきたような電車を捉えた一枚。濃い緑がトンネルのように画面を包み、その中心に列車を小さく、しかし確かな存在感で配置する構図がとても印象的です。自然の複雑な形と線路の直線を静かに対比させながら、視線が奥へと吸い込まれるような流れを構図が生み出しており、列車が現れる一瞬の緊張感と清々しさが共鳴して、現実ではない何かの物語が始まるような幻想的な印象を持ちました。
最後に
いかがでしたでしょうか。
構図が持つ影響力は大きく、同じロケーションで同じ被写体を撮影したとしても、構図やタイミング次第で全く印象の異なる作品に仕上げることもできます。
偶然生まれた奇跡的な構図や、計算し尽くされた構図、好みや撮影スタイルは様々あるかもしれませんが、人の作品を鑑賞するときに、構図に注目してみることであなたの表現幅が広がるかもしれません。
知らず知らずのうちに、お決まりの構図でばかり撮ってしまっているものです。今回のコンテストでは他にも素敵な作品が多く応募されておりますので、皆さんの作品からインスピレーションを刺激してみてはいかがでしょうか。


