cizucuが昨年末より全国各地で行っている〈photo poster project(フォトポスタープロジェクト)〉。cizucuに写真を投稿するだけで、フォトポスターの展示会に参加でき、まだ見ぬフォトグラファー友達と出会うことができます。
今回は〈photo poster project〉に参加したクリエイターのshonansurf2003さんに、お話をお伺いしました。

自己紹介をお願いします!
はじめまして!shonansurf2003と申します。主に江ノ島周辺の海岸でポートレート撮影を行っています。もともとはずっとサーフィンをしていたのですが、ある時期に体調を崩して海に入れなくなり、気分転換に海岸を散歩していたところ、ある日の夕景があまりにも美しく、思わずiPhoneで撮影したことが写真を始めたきっかけです。
iPhoneで風景を撮るうちに、海岸で出会った人を撮影するようになり、風景の中に人がいることで生まれるドラマに惹かれていきました。自分はこうした“風景と人の物語”を写すことが好きなんだと気づき、2019年からポートレート撮影を本格的に始めました。
今では展示会への出展や、国内外のコンテストへのエントリーを通じて、私なりの写真との向き合い方を見つけ、楽しみながら続けています。
参加したきっかけは?
cizucuは以前から知っていたのですが、「どんな団体で、どのような活動をしているのだろう?」というくらいの印象で見ていました。ある時にcizucuを調べてみたところ、コミュニケーションを大切にしている展示会であることを知り、「自分にとっても良い経験になりそうだ」と感じて出展を決めました。
これまでも国内の展示会には年に3 ~ 4回ほど出展していたので、展示会の雰囲気には慣れているつもりでしたが、〈photo poster project〉は、データをお渡しすれば展示まで丁寧に実施していただける形式で、自分は名刺と写真集だけを持って行けば大丈夫。その点がとても新鮮で、「誰でも気軽に参加できる展示会」という印象を受けました。

実際に参加してみてどうでしたか?
実際に参加して率直に感じたのは、スタッフの方々や参加者の皆さんがとてもお若く、最初は「50代の自分が参加しても大丈夫だろうか」と少し不安に思っていたことです。
ですが、そんな心配はすぐになくなりました。皆さんは年齢に関係なく、写真が好きな一人として温かく接してくださり、分け隔てのない空気の中で自然に会話ができました。
会場では、一人ひとりが自分の写真への想いや伝えたいことを語る1分間の時間が設けられていて、参加者が思い思いに写真について話し、それに対して素直に共感が返ってくる。そんな雰囲気がとても心地よく感じられました。私自身も、自分の写真を言葉にして想いを伝える貴重な時間を過ごせたと思います。
近年、SNSでは誤解や心ない言葉が目立ち、人とのコミュニケーションが難しく感じられる場面もありますが、〈photo poster project〉では、特に若い世代の方々がスタッフとしても参加者としても、積極的にコミュニケーションを取っていました。そこには「人とのつながりを大切にしたい」「誰かのために何かをしたい」という気持ちが確かに感じられ、心が温かくなりました。
SNSでは自分の意見を発信することに意識が向きがちですが、若い世代の皆さんは、そうした一方通行の発信とは違う“リアルな対話”を大切にしているのではないか。そんな気づきも得られた時間でした。
今回その一枚を選んだ理由は?
今回選んだ一枚は、モデルの笑夢さんを撮影した『君は 悲しみと共に生きる』という作品です。
この写真には、その題名の通り「悲しみを抱えながらも希望を持って、未来に向かって生きてほしい」という想いを込めました。

実は笑夢さんは、昨年の冬にお母様を亡くされています。深い悲しみの中で、日常生活の中でもふと涙が止まらなくなる日々が、何ヶ月も続いていたと伺いました。そのお話を聞いたとき、私は「もしその悲しみが心の闇となって彼女を閉じ込めてしまったら、お母様はきっと悲しまれるだろう」と感じました。
だからこそ、私は“悲しみ”をお母様と笑夢さんをつなぐ赤い糸のような存在として捉え、悲しみと共に生きてほしいと思ったのです。思いきり泣いて、泣き疲れたら、自分自身を励まし、前を向いて笑ってほしい。そんな願いを込めて、この作品を撮影しました。
そしてこの写真には、私自身の祈りのような気持ちも込められています。写真を通じてこのお話を知っていただき、そこから何かを感じ取っていただけたら、とても嬉しく思います。
photo poster project参加を迷っている人へ
〈photo poster project〉は、心あたたかい雰囲気の中で、写真を通してスタッフや参加者の皆さんとコミュニケーションを楽しむことができる展示でした。参加者の写真を観ながらお話をすることで、技術的な視点はもちろん、考え方や表現への向き合い方など、多くの気づきを得ることができます。
自分の写真をあらためて見つめ直し、「何を目的として、何をどう伝えたいのか」を考え、それを言葉にして他者へ伝えることで、自身の写真への理解がより一層深まったようにも思います。
参加を通じて得られるものが本当に多い展示会でしたので、ぜひ多くの方に参加をおすすめしたいです。


