絶景スポットでの撮影が、時間制限のもと行われる時代が到来しました。中国の観光名所で導入された「60秒ルール」は混雑緩和のための対策ですが、写真文化における自由や創造性とのバランスをどう考えるべきでしょうか。
今回は、世界の動きも交えながら、撮影における「マナー」と「自由」の在り方について考えてみます。

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観光地の「写真時間制限」が導入された背景
中国の黄嶺風景区や龍爪山公園では、SNS映えを狙った長時間の撮影による混雑やトラブルを受けて、「60秒」や「30秒」の時間制限ルールが導入されました。

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人気スポットで全員が平等に撮影を楽しむための措置として、多くの観光客に受け入れられている一方、自由な写真表現が制限されることに戸惑いの声も上がっています。
日本での撮影ルールと景観保護の動き
日本でも、観光地での撮影とマナーに関するルール・仕組みが強化されつつあります。京都・祇園地区では、芸妓や舞妓を無断で撮影したり細い路地に立ち入るなどの行為が問題となり、一部の私道やプライベートな路地への立ち入り制限が設けられました。

Photo by Hiroyasu Nakahara
また、山梨県・富士河口湖町では、有名なローソン前の“富士山をバックに撮る”撮影スポットで歩道や私有地への立ち入りが増えたため、視界を遮る黒いネットフェンスを設置し、過度の混雑を抑える措置が取られました。
「早撮り力」もスキルのひとつ?創造性を鍛える新発想
限られた時間で印象的な写真を撮ることは、新しいスキルとも言えるかもしれません。構図や設定を事前に考えておくことはもちろん、即興的に光や動きを読み取る「観察力」も求められます。
こうした制約の中で、創造性をどう発揮するかを考えることは、写真をより奥深い表現へと導いてくれるはずです。

