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Cover photo by masa
※ cizucu認定ライター masa による寄稿マガジンです。
私ごとですが、先日、第一子となる息子が誕生しました。出産前に想像していた新生児の姿よりも、ずっとたくましい顔立ちの息子は、気づけばまつ毛が伸び、頬の肉付きもよくなり、片時もその成長から目を離すことができません。
日々移ろう顔つきは、そのすべてを記憶しておくことが難しく、自然とたくさんの写真を残したくなります。そうして息子の変化をカメラに収めるたび、写真を撮ること、そして残すことの価値を改めて感じるのです。
産まれたばかりの新生児の頃は、その小さな姿を全身でカメラに収めたくて、35mmの単焦点レンズを使うことが多くありました。
標準レンズよりやや広角側にある35mmという焦点距離は、狭い我が家の景色をしっかりと写し込める画角でありながら、常に息子に手が届く距離感で撮影できる魅力があります。

Photo by masa
少しでも離れたくない新生児の時期には重宝した焦点距離です。
徐々に息子も目が見え始め、今ではすっかりカメラ目線を決めてきます。生後1ヶ月を過ぎたあたりからは、わずかながら表情も見せるようになりました。なんだか人間らしくなったなと、その成長ぶりに感動するばかりです。

Photo by masa
そんな変化の機微を写し取るために、最近では35mmよりももう一歩寄った画角である50mmの出番が増えてきました。全体を記録するのではなく、被写体の一部を切り取れる50mmという焦点距離は、息子との距離はそのままに、35mmとは異なる、より印象的な表情を残してくれます。
生後2ヶ月を迎える頃には、お出かけの機会も少しずつ増えてきました。最初は心配ばかりだった親心にも、いつの間にか余裕が生まれ、新しい景色を見せたいという前向きな気持ちが芽生えます。
お出かけには、やはり標準ズームレンズが便利で心強い存在です。いつもと違う広い空間で、好みの焦点距離を選びながら撮影すれば、その場の空気ごとさまざまな瞬間を残すことができます。

Photo by masa
レンズの焦点距離は、家族との距離でもあります。焦点距離が伸びるということは、やがて子どもが成長し、親元を離れていく未来を意味しているのかもしれません。
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世界各地の多彩な視点を持つクリエイターがcizucuに寄せる、特別な連載企画。cizucu編集部だけでは描けない角度から、カメラや写真への想い、撮影にまつわる物語をクリエイター自身の言葉でお届けします。