コンテストマガジンフォトポスタープロジェクト
ChallengeFocusIssueKnowledgeReleaseNewsEvent

MAGAZINE

10年以上の準備を経て、韓国初の写真専門美術館がついに誕生 | Inside 「Photo SeMA」 | Release #532

By cizucu · 2025年6月29日

10年以上の準備を経て、韓国初の写真専門美術館がついに誕生 | Inside 「Photo SeMA」 | Release #532

©︎ Photo SeMA

10年以上の準備を経て、韓国初の写真専門美術館がついに誕生 | Inside 「Photo SeMA」 | Release #532

©︎ Photo SeMA

世界でも類を見ない「ソウル市立写真美術館(Photo SeMA)」。10年以上の準備を経て、2025年5月29日に世界初の写真専門公共美術館として開館しました。

cizucu編集部が実際に現地を訪れ、その空間と展示を体感。今回は、ソウル市立写真美術館(Photo SeMA)が放つ魅力と、写真表現の現在地をお伝えします。

開館の背景と注目ポイント

ソウル市立写真美術館(Photo SeMA)は、地下2階・地上4階、延床面積約7,048㎡の規模を有し、ソウル昌洞(チャンドン)に誕生した、韓国初かつ唯一の写真専門公共美術館です。

2025-06-photo-sema-opening-image-4

館内には約1,800㎡の展示室のほかに、写真教育ルーム、暗室、フォトブックカフェやフォトライブラリーも併設され、幅広い層が写真に触れ、体験できる仕掛けが整っています。

単なる「鑑賞」の場ではなく、写真を学び、創作し、語り合うことができる開かれた空間です。スマートフォンで日常的に写真を撮る現代の私たちにとって、写真というメディアを見直すための視点を提供してくれます。

2025-06-photo-sema-opening-image-6

フォトブックカフェ

2025-06-photo-sema-opening-image-7

フォトライブラリー

韓国写真史をたどる開館記念展が開催中

開館記念展の一つ『The Radiance』では、ソウル美術館が10年かけて収集した2万点以上のコレクションから、鄭海昌(チョン・ヘチャン)や林錫濟(イム・ソクチェ)といった初期の写真家たちを紹介。

1920年代から1990年代にかけての韓国写真の発展を、歴史的資料と作品を通して深く掘り下げています。

2025-06-photo-sema-opening-image-10

もう一つの展示『Storage Story』では、徐東信(ソ・ドンシン)や呉周英(オ・ジュヨン)ら6名の現代作家が参加し、美術館の建設プロセス自体を主題とした作品を展開。

展示空間をメディアとして捉え、「記憶」や「分類」「制度」といった抽象的テーマを、写真と空間の対話を通じて表現しています。

2025-06-photo-sema-opening-image-12

両展は2025年10月12日まで開催中。写真の過去と現在、そして空間そのものが語る物語。両展を通じて、写真という表現の奥行きと広がりを改めて感じさせられます。

写真の現在地を見つめるために

誰もがスマートフォンで気軽に撮影できる時代に、写真はもはや“記録”にとどまらず、自分自身や社会と対話するもう一つの手段へと変わってきています。

ソウル市立写真美術館(Photo SeMA)は、その視点にそっと揺らぎをもたらす場所。写真の歴史と未来が交錯する空間で、静かに自分自身と向き合う時間が流れています。

ぜひ、その静かな変化を現地で体感してみてください。

編集部のおすすめ

  1. マガジン
  2. Release
  3. 10年以上の準備を経て、韓国初の写真専門美術館がついに誕生 | Inside 「Photo SeMA」 | Release #532