写真を愛するクリエイターたちが語る、カメラとそのストーリー。「愛機」という存在には、それぞれの人生観や価値観が映し出されます。今回の連載では、「都市の反射光」をテーマに、〈PENTAX K-1 Mark Ⅱ〉で撮影を続けるつばさ製作所さんが登場。
都市の風景に潜む反射光の美しさに魅せられ、独自の視点でその瞬間を捉えるつばさ製作所さんが語る、〈PENTAX K-1 Mark Ⅱ〉とともに描き出す光と影の物語。一期一会の出会いと向き合いながら、絵画のような光景を写真に残す試みと、その創作の喜びに迫ります。
〈PENTAX K-1 Mark II〉基本情報
有効約3640万画素の35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載し、ローパスフィルターレス設計で高解像度の描写が可能。ISO感度は最高819200まで対応し、暗所での撮影にも強いです。5軸手ブレ補正機構「SR II」により、手持ち撮影でも安定した写真が撮影可能です。
ガラス張りのビルに、一期一会の出会いを捉える
最近のビルは、ガラス張りの構造が主流になっています。これは私たちにとって、反射光の源ともいえる存在。
都市風景を切り取るとき、「光と影」が永遠のテーマになるように、私を含め多くの人が着目している要素だと思います。
この光と影の中に、反射光というジャンルがあるのではないかと考えます。
太陽の位置とは異なる方向や角度で差す反射光は、模様、色、輝きなど、独特な表情を見せてくれます。

Photo by つばさ製作所
時には乱反射も発生しているようで、一体どこから生じている光なのか、その正体すら分からない風景に遭遇することもあります。

Photo by つばさ製作所
それは計算されたものではなく、都市がつくり出した偶然のアートです。

Photo by つばさ製作所
色ガラスが描く幻想的な風景
ビルの窓ガラスには、ほんのりと青や緑を帯びたものがあります。
その色味に反射する光は、ときに幻想的な風景を描き出してくれます。
反射光を探すときは、ビルの表面ガラスの色に注目してみると、思わぬ発見があるかもしれません。

Photo by つばさ製作所
時間、天候、季節など、さまざまな要素で反射光の姿も変わっていきます。
毎回何かが違う、という点では、一期一会の意味やありがたさを強く感じられます。

Photo by つばさ製作所
都市の狭間で生まれる、一瞬のスポットライト
都市のビルの隙間、それは光が集まる予期せぬスポットです。
局所的に強い反射光が差し込むと、不意に“脚光を浴びる”ように、対象物が際立って見える瞬間があります。その唐突さに、思わずハッとさせられます。
この輝きは、太陽の入射角が低くなる冬にこそ、感じやすいのかもしれません。
夜明けが遅く、辺りがまだ暗い時間帯であったことも、この印象に深く関わっているように思います。

Photo by つばさ製作所
季節と時間、そして都市構造のすべてが交差した結果として生まれた、偶然のアート。
写真とは、それを見逃さずに残すための手段。
これからも反射光という偶然のアート、一期一会を求めてまちを歩き続けたいと思います。

つばさ製作所
cizucu認定ライター
東京の都市風景を追いかけています
cizucu:つばさ製作所
WRITER

116 マガジン
私と愛機
愛機との出会いや思い出、忘れられないエピソードをクリエイターが自由に綴る連載企画。愛機を選んだ理由や使い続ける魅力など、カメラ好きなら思わず共感する物語をお届けします。


