
Cover photo by 吉田 草風
旅先で出会った新鮮なシーンや、日常に溶け込む風景。風景写真は、その土地の歴史や文化を感じさせてくれます。人々の記憶とも結びつき、レンズを通すたびに新たな表情を見せる。そんな風景を捉える作品を紹介するシリーズ。
韓国の首都ソウルは、伝統と最先端が共存するダイナミックな都市。歴史が息づく宮殿、レトロな街並み、未来感あふれる建築、そして賑やかな若者文化。今回は、それぞれの側面からソウルを切り取る撮影スポットをご紹介します。
#citylife
弘大:若者カルチャーの発信地

Photo by 吉田 草風
弘大(ホンデ)は、ストリートパフォーマンス、個性的なショップ、カフェ文化が融合した、若者たちのエネルギーに満ちたエリア。壁画や路上アートも豊富で、スナップ撮影にぴったり。週末の賑わいを背景に、動きのある一瞬を切り取るのもおすすめです。
夜の屋台街:ネオンに包まれる食の路地

Photo by 吉田 草風
南大門市場や広蔵市場など、夜になると屋台がずらりと並びます。蒸気の立つ鍋、焼き物の香り、店主の笑顔、そしてネオンの明かり。人々の声や笑い声をBGMに、五感で楽しむ都市の夜を写真に収めてみてください。
#tradition
景福宮:王朝の記憶を今に伝える
朝鮮王朝時代の王宮、景福宮(キョンボックン)は、ソウルの歴史を感じられる代表的な場所。正門・光化門や壮麗な勤政殿は、どの角度から見ても画になる建築美。韓服レンタルをしての撮影も人気で、色彩豊かな衣装と歴史的背景が調和した、情緒ある写真が残せます。
北村韓屋村:斜面に広がる伝統家屋群
北村(プッチョン)韓屋村は、斜面に沿って伝統家屋が密集するフォトジェニックなエリア。石畳の道、木造の家屋、瓦屋根の曲線——そのすべてが穏やかな時間を感じさせてくれます。朝の静けさと夕暮れの黄金色の光が、最も美しい表情を見せてくれます。
#modernvibes
Nソウルタワー:街を見下ろすシンボルを遠くから切り取る

Photo by 吉田 草風
南山の山頂にそびえるNソウルタワー(N서울타워)は、ソウルの夜を象徴する光の柱。市内のあちこちからその姿を見ることができ、特に漢江(ハンガン)越しに見える夜景は、遠く離れていても圧倒的な存在感を放ちます。タワーそのものを撮影するだけでなく、都市の中に溶け込んだその姿を切り取ることで、ソウルという都市の広がりや奥行きを感じさせる写真が生まれます。冬の澄んだ空気の中では、よりシャープな光とシルエットが捉えられるでしょう。
ソウルスカイ:地上500メートルからの絶景
ロッテワールドタワーの展望台「ソウルスカイ」からは、360度のパノラマが楽しめます。日中の明るいソウルから、夕暮れ、そして宝石のような夜景まで、時間帯ごとに異なる都市の表情が広がります。高層ビル群と漢江が交差する様子を捉えるのは、まさに都会ならではの醍醐味です。
あなたの街を共有する〈#都市〉
記憶は映像と結びつくことが多いからこそ、風景は多くの人の心に共感をもたらす装置となり、私たちの作品に豊かさを与えてくれるのかもしれません。
ハッシュタグ〈#都市〉で、あなたが住んでいる街、心に残る景色を紹介してください。cizucu編集部が、あなたの作品をコミュニティで紹介するかもしれません。