『MEETS DIFFERENT IDEAS』は、西日本鉄道とcizucuが共催する、cizucuに登録するクリエイターであれば誰でも応募できるグローバルなオンラインフォトコンテスト。応募作品の中から優れた作品をキュレーションし、プラットフォームとしての新たな才能の発掘、そして、コミュニティとしての支援を目的としています。
福岡・天神に新たに誕生したランドマーク「ONE FUKUOKA BLDG.(ワンビル)」の開業を記念し、そのコンセプト「創造交差点 〜MEETS DIFFERENT IDEAS〜」に基づいて開催されたフォトコンテスト。
今回のテーマは、〈心のざわつき〉でした。
感動や美しさとは少し違う、うまく言葉にできない心の揺らぎ。
視線が止まり、胸の奥がかすかにざわつく。そんな瞬間に、あなたはシャッターを切ったことがありませんか?
その「ざわつき」は、あなた自身の体験や記憶と結びつき、やがて他の誰かの感情とも交わる可能性を秘めています。ONE FUKUOKA BLDG.がめざす「創造交差点」は、まさにそうした心の振動が出会い、何か新しい“ひらめき”が生まれる場。今回のコンテストでは、そんな〈心のざわつき〉を写し出す写真を募集し、たくさんの「ざわつき」をご応募いただきました。
それでは、応募作品と受賞作品をご紹介いたします。
応募作品

Photo by Yuichi Kasagami
Yuichi Kasagami
夏の憧れ with GR2
📷 RICOH GR II
cizucu編集部
車のフロントガラス越しに広がる鮮やかな水平線。暗がりの車内とまぶしい海とのコントラストが、内なる思索と外の広がりを象徴しているようです。視線の先にあるのは非日常か、あるいはまだ見ぬ日常か。見る人それぞれの記憶や感情を静かに揺らす一枚であり、「心のざわつき」というテーマに真っ直ぐ向き合った作品です。

Photo by Shotaro NAGAI
Shotaro NAGAI
連続写真
cizucu編集部
舞台の端、光と影が交錯する中で踊るバレリーナたち。その動きにぴたりと寄り添う影が、もうひとつの物語を描き出しています。静と動、現実と投影。その狭間にある「ざわつき」が、モノクロのトーンによってより繊細に浮かび上がるようです。目に見えるものの奥に潜む感情を感じさせる、静かな余韻のある作品です。
受賞作品

Photo by daisuke.t77
daisuke.t77
新緑
📷 Canon PowerShot G7 X Mark II
西日本鉄道
日常のなかにふと現れる、誰かの時間の名残。その空気を、やわらかな光とともに丁寧に切り取った一枚です。見慣れた風景のようでいて、そこにぽつんと佇む自動販売機と置き去りの自転車が、どこか心を引き寄せる。誰がいて、どんな一瞬があったのか。想像の余白に心がざわつきます。
私たちが「ワンビル」に込めた思いは、異なる日常や視点が静かに交わることの価値。この写真には、まさにそんな“出会いの予感”が息づいています。

Photo by IMAMUNOV
IMAMUNOV
むすめ達の狂舞
📷 Canon EOS RP
西日本鉄道
日が沈み、空が深い藍色に染まるころ。小さな焚き火の明かりに照らされて、子どもたちのシルエットが浮かび上がります。言葉のいらない時間、境界のない空間。炎と闇の間にあるその“ゆらぎ”のなかで、何かが始まるような、あるいは終わったばかりのような、そんな感情のざわつきを覚えます。
私たちが目指す「創造交差点」とは、まさにこうした瞬間——異なる存在がひとつの光のもとに集い、見えないものを共有する時間。その可能性を感じさせる、美しい作品です。

Photo by kazu.jp.photo
kazu.jp.photo
📷 RICOH GR III
西日本鉄道
舞い散る紙片、伸びる手、駆け回る子どもたち。その躍動の背後には、ベンチに腰掛けた老夫婦の穏やかなまなざし。まるで時間が交差する場面のようです。モノクロだからこそ、色彩ではなく心の奥で感じる“ざわつき”が際立ちます。光と影、静と動、世代と世代——それぞれの違いが、ここでは共に在ることに意味を持ちます。

Photo by ウジ
ウジ
📷 Panasonic DC-G100D
西日本鉄道
沈みゆく太陽と水面に伸びる光の道。その中央に、ただひとつ静かにとどまる鳥の姿。言葉にすれば「静寂」ですが、そこには確かにざわつきがある——時間が止まったような感覚と、確実に過ぎていくという実感。その揺らぎのなかに、見る人の心が引き込まれます。
「創造交差点」としてのワンビルが目指すのは、こうした一瞬が誰かの記憶と出会い、意味を持つこと。この作品は、その原点を思い出させてくれるようです。

Photo by fb1mo
fb1mo
あいこ
西日本鉄道
行き先を気にせず笑い合う、移動の途中のワンシーン。ブレた指先、フラッシュの光、近すぎる距離感——そのすべてが、親密で、自由です。「心のざわつき」とは、ときにこのような小さな高揚のことかもしれません。なにげない瞬間のなかに潜む、特別な記憶の予感。まちを走る鉄道やバスもまた、誰かのささやかな記憶の舞台であってほしい。そんな私たちの願いにも通じる作品です。
最後に
いかがでしたでしょうか。
胸の奥にふと生まれる、言葉にできない揺らぎ。 今回のコンテストには、そんな〈心のざわつき〉をとらえた作品が数多く寄せられました。
それは、誰かの記憶にふれた一瞬かもしれません。あるいは、見慣れた風景に潜む違和感、交わした視線に宿る気配——。そのざわつきは、やがて他者の記憶と結びつき、新たな視点や価値観が芽吹く“交差点”へと姿を変えていきます。
受賞作品は2025年5月30日(金) ~ 6月1日(日)にワンビルで開催される「ONE FUKUOKA FES」で特別展示を行います。


