かつてディープフェイクの見破り方として有力視されていた「心拍検出」。しかし、最新研究により、現代の高精度なディープフェイクは人間の心拍のような微細な生理的信号すら再現できることが明らかに。
今回は、技術的背景や今後の検出法の方向性についてわかりやすくご紹介します。
視覚のリアルさが“鼓動”をもたらす
近年のディープフェイク技術は、見た目のリアルさだけでなく、生理的な特徴まで再現できるようになってきました。特に注目されているのが「心拍の可視化」です。皮膚の微妙な色変化を解析するrPPG(遠隔光電容積脈波法)を用いた検出法では、かつては心拍が検出されれば「本物」とされていました。

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しかし、最新の研究によれば、深層学習を使って生成された動画が、元映像に含まれていた微妙な血流パターンを“偶然”継承し、偽の鼓動までも再現してしまうことがあるのです。
誤検出のリスクと技術者の挑戦
フンボルト大学の研究では、10秒程度の顔映像から心拍を抽出する検出モデルが、偽動画でも“心拍”を検知し、実映像と誤認するケースが多数発生しました。これにより、従来の「鼓動あり=本物」という前提はもはや成り立ちません。
動画生成過程で顔の微妙なトーンや動きが残存し、それが“鼓動”のように映ることが原因です。研究者たちは現在、顔の局所的な血流のパターンや時間的変化の解析へとシフトしつつあります。単一の指標に頼ることなく、複数の検出技術を組み合わせる必要があると指摘しています。
AI技術の進歩がもたらす警鐘
この研究は私たちクリエイターにとっても重要な意味を持つのではないでしょうか。なぜなら、“リアル”とは何かを問い直すきっかけとなるからです。

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作品制作にAIを取り入れる一方で、どのように信頼性やオリジナリティを守るのか。また、ディープフェイクをテーマにした作品作りも、社会的な議論を引き起こす手段になり得ます。

