
Cover photo by daphoto
AIによる学びの革命が、いよいよライティング領域にも訪れました。〈Google〉の「Learning Light」は、劇場照明の理論をベースに、インタラクティブな体験で光の特性を学べる無料ツールです。
仮想ステージ上で光の強さや色、角度を操作し、ライティングの効果を即座に確認できるこのツールは、スマホでも気軽に利用可能。ライティング初心者が手軽に基本を体験できる一方で、経験者にとっても撮影前のシミュレーションやアイデアスケッチとして活用できる可能性を秘めています。

AIと学ぶ、ライティングの新しい入口
「Learning Light」では、AIチャットボット〈LuxeBot3000〉がライティングの基礎を7つのミニレッスンで丁寧に解説。強度や色、影の出方など、実際の撮影にも応用できる知識を直感的に学べます。
選択式の操作で進行するため、初心者でもつまずくことなく理解が進みます。実際に光を調整しながら学ぶことで、机上の知識をリアルな感覚に変えることができるのがこのツールの大きな魅力です。
バーチャルスタジオで実践
チャットガイドを終了すれば、自由に光を操作できるモードに。6つの照明の強さや角度、色相などを個別に調整でき、マネキンや家具、小道具を配置することで、光と影の関係をリアルに体験できます。

また、撮影ボタンでライティング図と一緒にビジュアルを保存できる機能も。これにより、自分のセッティングを記録し、後で再現したり比較したりすることも簡単です。
機能はシンプル、可能性は無限大
「Learning Light」はあくまで実験的なツールであり、ソフトボックスやビューティーディッシュといったライティングアクセサリーの表現には対応していません。しかし、それでも光の基本概念をつかむには十分。機材購入の前に「どんな光が好きか」を確認できるステップとしても最適です。

Photo by Yuya
さらに、将来的なアップデートによって、より実践的な要素が加わる可能性も。今後の展開が期待される、まさに“学ぶ楽しさ”を再発見させてくれるツールです。