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cizucu creative awards 2024 sponsored by Epson - 受賞者発表 | Release #475

By cizucu · 2025年4月13日

cizucu creative awards 2024 sponsored by Epson - 受賞者発表 | Release #475

Photo by takigawa_kris_s

cizucu creative awards 2024 sponsored by Epson - 受賞者発表 | Release #475

Photo by takigawa_kris_s

〈cizucu creative awards 2024〉は、「まだ見ぬ才能の発掘」を目的とし、2024年にcizucuに投稿されたすべての作品を対象としたイベントです。

あらゆる境界を超えて選出を行う本アワードでは、その1枚を生み出すあなたのクリエイティビティを表彰します。技術的なこだわりや視点の豊かさだけでなく、その1枚が撮られた背景にあるコンテクストにも注目し、特に優れた才能との出会いを創出します。

また、本アワードは世界のプリント文化を支えるセイコーエプソン株式会社にスポンサードをいただき運営を行っています。

今回は、「Landscape」「Animals」「Materials」「Food & Drink」「Love」の5部門において、入賞作品2作品+部門賞1作品の計3作品、さらに部門賞受賞作品からグランプリを1作品を発表いたします。

🏆 「Landscape」部門 入賞作品

Renon.

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Photo by Renon.

cizucu 選考委員会
まずは、年間アワードらしい、記念すべき祝祭のようなこの1枚に思わず目をひかれてしまいました。低ノイズでありながら、暗部と明部の均衡がしっかり保たれていたり、花火の置き場所や、ジェットコースターの曲線による視線誘導も効果的で、各要素がそれぞれ噛み合って、スケール感がありながらも収まりの良い一枚画として成り立つ、高い技術力が視えた作品でした。

Ryota

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Photo by Ryota

cizucu 選考委員会
普段、目にすることのない空からの富士山。荘厳ですね、手を合わせたくなります。
このように思わせてくれたのは、やはり撮影と編集の技量でしょう。手前の富士は地形のテクスチャーが際立っており、堂々とした風格です。対照的に、奥の雲や空は、霞がかってボヤけており幻想的な雰囲気を漂わせています。これらの意図的なコントラストは、撮影者が持つ富士山への想いを感じ取れます。水墨画のようなの色調も素敵です。

🏆🏆 「Landscape」部門 部門賞作品

takigawa_kris_s

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Photo by takigawa_kris_s

cizucu 選考委員会
写真全体を印象付ける深い緑と、滲み出すように揺らぐ水面、人物だけに差し込む光が、抽象絵画のような神秘的でどこか現実とは思えぬ印象を与えます。ですが、画作りの妙と言いましょうか、左に佇む人物は、現実世界の枠から外されてしまいそうなこの世界に「異物」として機能し、今日のどこかに存在する世界であることを示唆しています。このバランス感がとても印象に残りました。

🏆 「Animals」部門 入賞作品

Junya

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Photo by Junya

cizucu 選考委員会
大きな意義を持ったモノクロ写真のようです。コントラストが適切に調整されているので、暗部でも毛の流れや角の質感が残されていたり、ハイライトを要所で乗せていたり、こういったところに、撮影者の強い信念を感じます。この鹿は、さながら多くの修羅場を越えてきた、兜を被った将軍のような、そんな静謐な強さを感じました。

YuKoreeda

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Photo by YuKoreeda

cizucu 選考委員会
広い草原、装飾を纏った馬、少年の顔立ち、なんだか東アジアの香りを感じます。少年は、穏やかな表情で、手綱から手を離していることから、この馬との日常的な信頼関係がうかがえ、我々が過ごす現代社会とは異なった、解放された環境や自然との共生、といった文化的背景を含んだ作品として解釈しました。

🏆🏆 「Animals」部門 部門賞作品

masakun

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Photo by masakun

cizucu 選考委員会
羽の柔らかさ、優雅な曲線のフォルム、滑らかなピンクの階調、この完成された生物の美しさは、まるで計算し尽くされた彫刻のようです。また、その生物を見つめ、感じ取り、光の扱いや構図、ピントの意図などで、リズミカルかつグラフィカルに、写真作品として昇華させています。これは、自然界に存在する美しさと、人間である撮影者の感受性を通して再構築させた美しさ、の両方が宿った素晴らしい作品でした。

🏆 「Materials」部門 入賞作品

小原絃達

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Photo by 小原絃達

cizucu 選考委員会
この作品は、孤独か救いか、見る人によって、解釈が大きく異なりそうです。そびえ立つ無機質な高層ビルと、ポツンと存在する小さな人間の対比は、人間が都市に対して持つ孤独や無力感を象徴しているかのようです。また、黒く覆い尽くしたビル影に、人が二人寄り添い、そこに光が差しているという角度で見ると、暗い都会の中での、一端の救いにも感じました。

kodai_yamada

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Photo by kodai_yamada

cizucu 選考委員会
サボテンの棘とフェンスの鉄線が交錯するこの作品は、自然と人工物の緊張関係を想起させます。モノクロームのトーンがその対比を際立たせ、生命力のあるサボテンの質感と無機質なフェンスの冷たさが視覚的にも触覚的にも伝わります。物質を捉えた写真の選考について考えるとき、自然と人工物との共存や共生について考えることを避けては通れませんでした。そんな中で、フェンスを飲み込んでしまいそうなサボテンが、このテーマを象徴的に表現していると感じました。

🏆🏆 「Materials」部門 部門賞作品

decomp3104

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Photo by decomp3104

cizucu 選考委員会
組み上げられた鉄骨のスケール感から、一見、未来都市を描いたフィクション映画のような、非現実さを覚えました。細かく観察してみると、人間の姿そのものは見当たりませんが、クレーンや手すり、足場などが、そこに働く人々の気配を感じさせてくれます。また、遠くに見える港や街明かりが、なんとか現実世界とつながる要素としての機能を果たしています。まるで嘘のようなスケールの構造物を、小っぽけな人間が作り上げているという、産業と人間の営みを視覚的に感じられる興味深い一枚です。

🏆 「Food & Drink」部門 入賞作品

Kodai Yamashita

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Photo by Kodai Yamashita

cizucu 選考委員会
この作品は、毎日繰り返される食事の過程を断片として写真に昇華させることで、生活の営みや、また営みの豊かさ、そしてそれにまなざしを向ける撮影者の心情が見て取れます。また、人の姿はありませんが、しゃもじや、飲みかけのペットボトル、炊き立てのふっくらしたご飯、作り込まれた演出ではない雑然とした人の痕跡が、どんな人がどのように暮らしているのか、そこで生を営む”人”を想像する布石となります。私は、温かく、心がふっくらした人を想像しました。

shimana

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Photo by shimana

cizucu 選考委員会
わざわざ手で握られたおにぎり。おにぎりとは、日本人にとって単なる食べ物以上の意味を持つ存在です。遠足や運動会などのイベント、旅に持たされるお供、時には困ったときに分け合う物。そして、写真からうかがえる、歳月が刻まれたこの立派な手は、白米の塊に、何か念を込めて握るという過程を加え、おにぎりとして昇華させているようです。シンプルなモチーフですが、この作品がなければ原点について立ち返ることはありませんでした。ありがとうございます。

🏆🏆 「Food & Drink」部門 部門賞作品

yamori

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Photo by yamori

cizucu 選考委員会
食卓に並ぶ料理や食べかけのラフな皿、人の手、箸の動きなどが、生き生きとした交流がそこに在ったことが見て取れます。そして、フィルムの暖かなトーンと質感が、「楽しい食事の記憶」という多くの人が持つ普遍的な体験、を掘り起こしてくれる装置となり、見る側の心を感傷的なものにします。それぐらい、食事というのは生理的な必要を満たすだけではなく、人と人が関係し合う人間社会には、とても重要で賛美な行為であることを気付かされました。

🏆 「Love」部門 入賞作品

Icecandle

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Photo by Icecandle

cizucu 選考委員会
愛というと、恋人や家族、愛犬など個々人の範囲で産まれるものでもありますが、この作品はもっと広い人間世界への愛を写しているように私は感じました。手を取り踊る合う男女、日が沈み夜の気配を纏う空、ゆっくりとした流動的な時間の流れを感じることができます。この沈みゆく空は、一日の終わりと夜の始まりの境界であり、日常の疲れから解放され、人々が自由になれる特別な時間の始まりのようです。

dede dos film

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Photo by dede dos film

cizucu 選考委員会
ピントが合っていない子どもの笑顔は、まるで心の中に残る愛しい記憶のように、細部よりもその場の空気や感情を大切にしています。レンズ越しの視線は、ただ「良い写真」を撮るためではなく、その瞬間の幸福を丸ごと受け止め、未来の自分や子ども自身に、かけがえのない時間を残そうとする優しさに満ちているようにすら感じます。被写体に対して向けた愛情を、反射的に映し取った、そんな作品であると解釈しました。

🏆🏆 「Love」部門 部門賞作品

fujikko

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Photo by fujikko

cizucu 選考委員会
お父さんはシャボン玉の吹き具をもち、子どもはカメラを持っています。一見すると持ち物が逆転しているようにも思えます。ですが、よく見ると子どもは目の前に漂うシャボン玉に目を奪われているようです。そして、ピントの具合から、撮影者がこの瞬間を逃すまいと急いでシャッターを切ったことが想像できます。被写体の自然な動き、撮影者の焦り、すぐに弾けて消えるシャボン玉、その全てが「愛」の気配を伝えているように思いました。

🏆🏆🏆 グランプリ作品

takigawa_kris_s

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Photo by takigawa_kris_s

Epson 選考委員会
緑と黒のコントラストと対称性のある構図が印象的な、森の静寂と幻想を写した作品です。画面の半分を占める水面に映った影が少し怖さも秘める一方で、色鮮やかな緑の柔らかさによる安心感や奥にある小屋や湖畔に停む人がグッとリアリティを引き立てて、現実と幻想の境を曖昧にするような見事なフレーミングです。フレームの中に無駄な要素が一切なく、すべてが主役にふさわしい。見る者すべてを引き込む力を持ち、その場に行って思わず深呼吸をしたくなるような気持ちにさせる魅力的な一枚。とにかく目を奪われました。

takigawa_kris_s様には、には作品を高画質で印刷できるエプソンプロセレクション「SC-PX1VL」を贈呈させていただきます。

総括

いかがでしたでしょうか。

2024年に投稿された約20万点の作品に目を通す中で、改めて素晴らしいクリエイターの皆様との出会いに感謝と尊敬の気持ちが募りました。本当にすばらしい、あなただけが捉えられる世界の見方に、大変刺激をいただきました。

そもそもアワードを設けること自体について賛否もあると思います。入賞する人がいるということは、そうでない人もいるということです。ですが、私たちはいつでもあなただけの1枚に目を向け続けます。私たちのその意志が、雫のように世界へ波及し、いつか文化となるまで。

引き続きcizucuをよろしくお願いいたします!

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